こんにちは。大関です。
以前、同タイトルで3本の記事をあげたことがあります。
やはり肩回りの筋肉を綺麗につけるためには木刀を上段から振りかぶり、素振りしていくことが有効です。
そしてどうせなら、由緒正しいちゃんとした流儀で学びたいという人もいると思います。
ということで今回は坂本龍馬も習い、たくさんの幕末の志士にも愛された『北辰一刀流(ほくしんいっとうりゅう)』について紹介していきます。
開祖の千葉周作から現代まで伝わる北辰一刀流
北辰一刀流は北辰夢想流(ほくしんむそうりゅう)を極めた『千葉周作(ちばしゅうさく)』という人物が開祖となり興した流派です。
名前でピンと北方もいるかもしれませんが、一刀流の項目で触れた「小野派一刀流」と「北辰夢想流」を組み合わせて「北辰一刀流」となります。
つまりコラボレートして作られたということですね。
使い手は坂本龍馬を筆頭に、江戸城無血開城で奔走した山岡鉄舟(やまおかてっしゅう)も習いました。
新選組ではたくさんの隊員が修めており、
山南啓助(やまなみけいすけ)
藤堂平助(とうどうへいすけ)
吉村貫一郎(よしむらかんいちろう)
佐野七五三之助(さのしめのすけ)
阿比留鋭三郎(あびるえいざぶろう)
などが使い手です。
当時の北辰一刀流はとても人気があり『玄武館』と呼ばれる道場に6000人を超える門下生がいました。
そして北辰一刀流は「勢い」というものを重要視した剣術でした。
物事には勢いがあります。
スポーツなどを見ていると勢いに乗るということは、本来の実力以上のパフォーマンスを出すことだとなんとなく感じられると思います。
北辰一刀流は勢いを重視し、どんな敵に対しても流れに乗ってとことん攻めることを大切にしています。
つまり、ただ刀を振り回す技術を教えたわけではなく、時流を掴む目を養い、勢いに乗ることの重要性も教えたわけです。
なので、のちに明治維新に大きく関わってくる人物も北辰一刀流の道場から羽ばたいたのかもしれません。
そして現在では、開祖の千葉周作を北辰一刀流1代目宗家として数えて、7代目の椎名市衛(しいなかずえ)さんという方が宗家となっています。
椎名市衛さんは現在は茨城県在住でご存命なので、現代にも北辰一刀流は受け継がれていることがわかります。
体だけでなく心も頭も鍛えられる北辰一刀流で、肩回りのWORKOUTをしてみてはいかがでしょうか。