『ワクセル』でトークセッションをして欲しい!東京五輪のメダルを競売にかけたマリア・アンドレイチクさん

こんにちは。大関です。

いろいろなことがあった2021年も、残すところあと2ヵ月弱になりましたね。

気温が下がり寒くなると、厚着になってWORKOUTを少しサボってしまう気持ちが湧いてくるかもしれませんが、皆さんはしっかり継続して体を鍛えているでしょうか。

今年の一番大きな話題は、やはり【東京オリンピック】だと思います。


やっぱりスポーツは感動がありますよね。

しかもオリンピックは原則としては、4年に1度なので、競技者には大きなプレッシャーもかかり、それをはねのけて活躍した選手を見ると、それだけで感動してしまいます。

このブログの運営者である嶋村吉洋さんは『ワクセル』という活動を通して、様々な業界の著名な人や企業とコラボし、トークセッションや対談を行っています。

もちろん今までのトークセッションの出演者には、有名なスポーツ選手もいます。

例えば、高知出身で阪神タイガースに入団し、後にメジャーリーグに挑戦、シカゴ・カブス、テキサス・レンジャースで大リーグのマウンドを経験し、高知ファイティングドッグスを経て、阪神タイガースに復帰して2020年に引退した「藤川球児」氏もトークセッションに出演しています。



現役時代そのままに、まさに『火の玉ストレート』という雰囲気と言うよりは、穏やかに話しています。


しかし話の内容はキレッキレで、プロの第一線で結果を出すための考え方や日本とアメリカの違い、JFK時代のお互いの関係性、プロの世界で通用するために一芸を磨くこと、さらに一芸の先の話を語っています。

おそらくキャンプなどで本来は後輩投手に語るような内容を話しており、一芸の先についての話は、そんなこと言っちゃっていいの?という話題です。

そしてメダルということでは、藤川球児さんは2006年と2009年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で金メダルを獲得しています。

気になった方はトークセッションの動画を視聴してみてください。

こんな豪華な人が出演し、トークセッションをしている『ワクセル』ですが、実は外国の方はまだ出演していません。

そこで、今回の東京オリンピックのメダリストの中で、大関が個人的に感動し、素晴らしい人なので『ワクセル』のトークセッションに出演してくれないかなと思った、ポーランドのやり投げ選手「マリア・アンドレイチク」さんを紹介します。

ワクセルのトークセッションで詳細が聞きたい!マリア・アンドレイチクさんの生い立ち

嶋村吉洋も尊敬するマリア・アンドレイチクさん

出典:Wikipedia マリア・アンドレイチクさんのページ


マリア・アンドレイチクさんはポーランドのスヴァウキという地域に、1996年3月9日に生まれました。

日本でカラオケの「りれき」を見たら、レミオロメンを歌ってる率が高くなる日ですね。

砲丸投げ選手だった親を持ち、小学校5年生の時に、本格的にトレーニングを始めました。

マリア・アンドレイチクさんはジュニアの頃から注目される選手となり、2015年にジュニア世界記録を62.11mで現在も保持しています。

そして同年、スウェーデンのエシルストゥーナという地で開かれたヨーロッパジュニア陸上競技選手権大会で初の金メダルを獲得します。

さらに、翌年の2016年はブラジルのリオデジャネイロでのオリンピックに出場しますが、ここでは4位となり惜しくもメダルは獲得していません。

時は流れて今年、2021年の東京オリンピックで念願の、オリンピックでの初メダルとなる銀メダルを獲得しました。

さらに2021年は71.40mという自己ベストの成績もあげており、これはポーランド記録であるとともに、競技会で世界3位タイの記録となっております。

ワクセルのトークセッションで話してもらいたい「なぜ銀メダルを競売にかけたのか?」

嶋村吉洋も尊敬するマリア・アンドレイチクさん

出典:ameblo マリア・アンドレイチク選手 東京オリンピック やり投げ 銀メダルの話


実はマリア・アンドレイチクさんは帰国後、すぐに銀メダルを競売にかけて売ってしまいます。

日本では転売ヤーなどが、マナーを守らず、買い占めや迷惑行為を行っています。

今回の東京オリンピックでは、ボランティアスタッフがボランティアグッズを勝手にメルカリに出して問題になっていました。

ちなみにボランティアグッズは、規約に転売の禁止という事項もあり、転売をすると横領罪になります。

こういったニュースばかりを見ていると「銀メダリストも転売か…」と思ってしまいますが、マリア・アンドレイチクさんは全然違いました。

実は、銀メダルを獲得し選手村に帰った後に、マリア・アンドレイチクさんは母国のとあるネットニュースを読みます。

そのネットニュースには、生後8か月の赤ちゃんの「ミロシュケ」君への募金を呼びかける内容が書かれていました。

ミロシュケ君は、重度の心臓病でアメリカでの手術が必要でした。

ネットニュースにはミロシュケ君がチューブに繋がれている写真が載っています。

マリア・アンドレイチクさんが、ネットニュースを見た段階では、募金は目標金額の半分しか達していませんでした。

このままでは手術ができません。

さらに、一番最新の投稿では、病状が急激に悪くなっている状況が書いてありました。

ミロシュケ君の状態を見て、心を痛めたマリア・アンドレイチクさんは、周りにも相談した上で「東京オリンピックで獲得した銀メダルを競売にかけ、そのお金をミロシュケ君のご両親に寄付する」と決心したのでした。

普通、一生懸命努力して、獲得したメダルをお金が必要だからといって売る決断をすることは、並大抵の決心ではできません。

しかし、マリア・アンドレイチクさんはミロシュケ君のことを、他人事に思えなかったのです。

というのも、2016年のリオデジャネイロでのオリンピックの後に、マリア・アンドレイチクさんは疲労骨折をしてしまい、肩の手術をし、2017年のシーズンを棒に振ってしまいました。

そして2018年はフォームを崩し、調子が上がらないシーズンを送っていましたが、「骨肉腫」になってしまい、命に係わる闘病生活を強いられました。

骨肉腫は、骨にできる悪性腫瘍で比較的若い年齢の方が発症しやすい癌です。

人口50万人に1人の割合で発症する病なので、この時のマリア・アンドレイチクさんはショックだったと思います。

幸いにも、マリア・アンドレイチクさんはすぐさま手術を行い、骨肉腫を克服しましたが、そういった経験のあるマリア・アンドレイチクさんにはミロシュケ君の現状が他人事には思えなかったのです。

こんな障害を克服して、やっと獲ったメダルでしたが、マリア・アンドレイチクさんはミロシュケ君の両親に連絡をとり、競売にかけました。

偽善者だ、売名行為だと言われても…

嶋村吉洋も尊敬するマリア・アンドレイチクさん

出典:ハフポスト 「赤ちゃんを救いたい」と銀メダルを出品⇒落札した企業が受け取らず「寛大な行動に心を動かされた」


マリア・アンドレイチクさんは、華々しくポーランドに帰国しました。

疲労骨折や骨肉腫などの病から復活して、自身初のオリンピックでのメダルを獲得したということで、ポーランドでも注目が集まります。

その知名度を活用し、自身のSNSを使って、銀メダルの競売を告知しました。

前述の通りこの時点で、ミロシュケ君のご両親は目標金額の約半分の募金を集めていました。

目標金額は38万3000ドル(約4200万円)です。

そしてマリア・アンドレイチクさんは5万1000ドル(約560万円)を最低価格として競売を始めます。

するとすぐに反響があり、みるみるうちに値が吊り上がって行きます。

そして数日後、小売店の商売を展開するポーランドの会社の『ジャプカ』が12万5000ドル(約1420万円)で銀メダルを落札しました。


この競売によって目標金額の約90%が達成されたことになりました。

このことがまたニュースになります。

メダルを競売にかけた時の心情を記者に質問されましたが、マリア・アンドレイチクさんは「メダルを競売をかけることを決心するのに時間はかからなかった」と言っています。

さらにメダルを手放したことについても「メダルの価値は常に私の心の中にあります」と話し、落札したジャプカ社にも「大きな喜びとともに私のメダルをジャプカ社に進呈します。私にとってメダルは努力と信念、多くの課題に直面しながら追い求めた夢の象徴です」と語っています。


このインタビューによって感動した人々が、ミロシュケ君への募金を願い出て、瞬く間に目標金額は達成されたようです。

マリア・アンドレイチクさんは見た目も美しく、努力家でこれまでのエピソードや発言を聞いても、心もとても綺麗な素敵な人だとわかると思います。

しかし、そういう頑張っている人には誹謗中傷がやってきます。

中にはマリア・アンドレイチクさんを偽善者!や売名行為、自己満足と罵った人もいると思います。

しかし、例えば売名行為だったとしても、それで命が救われるなら何も不満はないと思います。

良いことをして、そのことが広がっていくなら全然構わないと思います。

他人を非難したり、誹謗中傷する人はどこにでもいます。

例えば、2011年の東日本大震災では芸能人が軒並み支援を名乗り出て、たくさんのお金を寄付しましたが、売名行為と言われました。

そして売名行為と言われるのは嫌だなと思った方が、名前を出さずに寄付をしたら○○さんは寄付をしないんですか?と言われたようです。

そういった状況にダウンタウンの松本人志さんが苦言を言っていました。



このツイートには41万以上のいいねがついています。

普段の松本人志さんなら「どうせいっちゅうねん!」とツッコミのようなツイートをして笑いでかわすこともできますが、こうしたことをはっきり言えるのも素敵だと思います。

早口ではありますが。

ワクセルのトークセッションで語ってもらいたい、感動が感動を産む話

嶋村吉洋も警察に協力したオリンピック

出典:THE SURF NEWS東京オリンピックは2021年7月23日開幕


マリア・アンドレイチクさんが、ミロシュケ君の両親と目標金額達成を喜びあっている時に、ある電話が入ります。

それは銀メダルを落札したジャプカ社からでした。

落札したメダルを返却したい


ジャプカ社からの連絡はこんな内容でした。

返却されたら目標金額達成がまた遠のく、と思ったマリア・アンドレイチクさんですが、実は全く違った意味でした。

マリア・アンドレイチクさんが銀メダルを手放してからの言動を、ジャプカ社は見ていて感動しました。

なので銀メダルはマリア・アンドレイチクさんに返却して、落札した分の金額の募金をさせて欲しいという話でした。

ジャプカ社はFacebookでこんな発信をしています。

「我が国の五輪選手の美しく気高い振る舞いに感動した」

ジャプカ社の粋な計らいにも、たくさんの賛辞が寄せられました。

この銀メダルの所有者は、心が優しい人ばかりですね。

やはり感動が感動を産んで、ムーブメントが起こった方が、大きな力を発揮できると思います。

ぜひ、こういった素晴らしい人に『ワクセル』のトークセッションで話してもらいたいので、マリア・アンドレイチクさんには、銀メダルを首にかけた状態で、講演をして欲しいなと勝手に思っています。

『ワクセル』の活動を通して嶋村吉洋さんが、新宿警察から表彰されました

嶋村吉洋が主催するワクセル

出典:ワクセル Official Web Site ワクセル主催者の嶋村吉洋が新宿警察署長から、東京2020オリンピックの支援について表彰いただきました。


ちなみに嶋村吉洋さんも、今回の東京オリンピック・パラリンピックで表彰を受けました。

もちろん選手としてではありません。

表彰状には、こう記載してあります。

感謝状


嶋村吉洋殿

あなたは東京2020オリンピックパラリンピック競技大会に安全安心な開催に向けた各種警察活動にご協力をいただきました

ここに深く感謝の意を表します

令和三年九月六日

警視庁新宿警察署長
井ノ口 徹


この賞状は『ワクセル』の公式ホームページから見ることができます。

ちなみに、写真に写っているのは、『ワクセル』の総合プロデューサーをしている住谷さんです。

ワクセルのYouTubeチャンネルでも、住谷さんは活躍しているので気になった方はチェックしてみてください↓


そして、嶋村吉洋さんは1995年1月17日に阪神淡路大震災を被災しています。

その時に警察の方には助けてもらい、お世話になった恩を返したいと思っており、それが26年越しに『ワクセル』という活動を通して叶いました。

2021年の東京オリンピックは、始まる前は様々な批判がありましたが、本当に色々な人の、それぞれの想いが集まって作られたものです。

大関はミロシュケ君が、無事にアメリカでの手術が受けられるようになったということだけでも、オリンピックを開いた意義があったのではないかなと思います。

今、自分自身が行っている、どんな小さな努力でも何かの感動に繋がっているかもしれません。

まずはWORKOUTをして継続していきましょう。