出典:朝日新聞デジタル名投手・沢村栄治、顕彰会が等身大像 伊勢でお披露目へ
こんにちは。大関です。
今年のプロ野球はヤクルトスワローズが日本一になりました。
しかし、投手として一番の成績を残したのは、日本シリーズでヤクルトスワローズと闘ったオリックスバッファローズの山本由伸投手ではないでしょうか。
理由は18勝5敗、勝率.783、防御率1.39、奪三振206とパリーグの投手四冠を達成し、両リーグで選出される『沢村賞』も受賞したからです。
元々沢村賞は第二次世界大戦の時代に東京巨人軍(現・読売ジャイアンツ)で活躍した沢村栄治という選手の名を冠した賞です。
沢村栄治さんは剛速球を武器に、当時の日米野球でも活躍し、メジャーの選手が驚くような活躍をしました。
しかし3回の召集があり、戦地に赴き27歳で戦死してしまうという伝説の投手です。
現在では、セパ両リーグから毎年1名のみ選出されます。
しかも先発して完投することが多い投手という条件が入っているので、中々ハードルが高く、「該当者なし」という年もあります。
しかも、近年では投手の分業制が進み、完投せずに短いイニングを複数の投手で抑えていくというチーム方針の球団ばかりになっているので、沢村賞を獲ることは年々難しくなっています。
そんな中、今年は山本由伸投手が沢村賞に選ばれました。
実はドラフト4位、オリックス以外は指名を避けた山本由伸投手
山本由伸投手は都城高校に進学してから投手を本格的に始めます。
高校進学1年目は120km/hの球速も、高校2年時には151km/hまで伸び、プロにも注目されるようになっていました。
オリックス以外にも山本由伸投手の実力を買っているチームはありましたが、オリックスには山口和男スカウトという人物がいました。
この山口スカウトが山本由伸投手をオリックスに入団させるきっかけを作ります。
というのも、山本由伸投手は高校3年の時に、足を負傷してしまいます。
そしてそんな情報はプロのチームなら見逃すはずはありません。
負傷の情報とともに、「山本由伸投手は足をケガしたから社会人にいくようだ」という情報も流れました。
この情報も全球団キャッチしてしまうくらいプロの情報網はすごいのです。
しかし、その情報を逆手にとろうと山口スカウトは思います。
実は山口スカウトだけは山本由伸投手の足のケガがそこまで大したことではなく、すぐに復帰できると考えていました。
そしてその考えをスカウト本部長に伝えます。
その時スカウト本部長直々に山本由伸投手を見ようという話になりましたが、山口スカウトは本部長を止め、「本部長が動けば他の球団に感づかれてしまいます。間違いない投手ですから、信じて指名してください。」と進言します。
この時の山口スカウトの言葉がなかったら、山本由伸投手はドラフトで争奪戦になり、オリックスに入団していなかったかもしれません。
一言で大きく人の人生は変わる時があります。
WORKOUTを継続して、いざという時に力を発揮できる人になりましょう。
出典:Yahoo!ニュース – Yahoo! JAPANオリックス山本由伸23歳、5年前“ドラフト4位”まで他の11球団は指名しなかった…