こんにちは。大関です。
読者のみなさんはダイエットをする時に何か「これだけは食べないでおこう」と決めているものはありますか?
甘いスイーツやファストフード、糖質制限をしている人はお米などそれぞれあるかもしれませんね。
僕自身はWORKOUTをする上で、やはりたんぱく質を多く摂ることを習慣化しています。
WORKOUTをしている人のほとんどの方はそうしているのかもしれませんね。
そしてやはり糖質を少なめにし、グルテンもできるだけ摂らないようにし、ビタミンなどの栄養素を頻繁に摂るようにしています。
しかし、世の中にはなんとハンバーガーチェーンのファストフード店の料理だけでダイエットに成功したという方もいます。
このお話はアメリカで実際にありました。
ではご紹介します。
3か月のハンバーガーチェーン店ダイエットに挑戦した高校教師
アメリカのアイオワ州の高校教師の『ジョン・シスナ』氏は少し肥満体でした。
彼は自身のわがままボディを使って、生徒たちに協力してもらい授業で実験をしてみることにしました。
それは「ハンバーガーチェーンのファストフード店の料理だけで瘦せることができるか?」というものです。
しかし普通なら「瘦せようとしたら食事にハンバーガーは選択しない」という方が多いと思います。
ただ、ジョン・シスナ氏がハンバーガーにこだわったのには理由があります。
特に彼がハンバーガーが特別好きだったわけではありません。
2004年に「スーパーサイズ・ミー」という映画がアメリカで上映されています。
この映画は「30日間、水も含めてファストフード店の料理を食べたらどうなるのか?」というテーマで制作されています。
監督で俳優である『モーガン・スパーロック』氏が制作し、自ら主演して挑戦するというドキュメンタリー映画です。
結果は1ヵ月で体重は11kg増え、体脂肪率は7%上昇し、躁うつ病や脂肪肝を発症してしまうなど健康に対する様々な弊害が出てしまいました。
「スーパーサイズ・ミー」はアメリカでかなり反響があったようです。
日本では2004年12月25日に上映されています。
いくらアメリカで話題と言ってもクリスマスにこういった映画を見たら、帰りにケーキやチキンを買おうとは思えなくなってしまいますね。
そして2004年のアメリカはファストフード店に対して「食べ過ぎたら太った」という理由で訴訟が行われたことが記憶に新しい時期です。
裁判では「肥満とファストフードの因果関係は認められない」としてファストフード店側が勝訴しました。
しかし監督で俳優のモーガン・スパーロック氏は肥満が増えているアメリカを見て因果関係があるのではないかと考えていました。
こうした背景から映画「スーパーサイズ・ミー」は誕生したというわけです。
そしてアカデミー賞の優秀ドキュメンタリー映画部門にノミネートされるほど話題になりました。
しかしジョン・シスナ氏はこの映画に懐疑的でした。
映画の中でモーガン・スパーロック氏はファストフード店の料理をたくさん食べていました。
それを見て「ファストフードに限らず、これだけの量を食べたら太るのではないか?」と考えたからです。
そこで授業で取り上げることを考え付いたというわけですね。
まず生徒たちに「ハンバーガーチェーンのファストフード店の料理だけしか食べない」ということを宣言することから始まります。
授業中にこんなことを言われたら生徒は眠気も覚めて興味が出ますよね。
ジョン・シスナ氏は「食べる量と生活習慣さえ気を付ければ太ることはないのではないか」という仮説を説明します。
そして生徒たちに「献立を考えてくれ」と言います。
1日3食、90日分の献立です。
映画「スーパーサイズ・ミー」は1か月の物語です。
しかしジョン・シスナ氏はその3倍の3ヵ月実験をすると言いました。
ハンバーガーチェーンのファストフード店にはサラダもあります。
しかしサラダばかりになるのではなくバランス良く献立を考えるということがこの授業で大事なことです。
実際に生徒には献立の条件を出していて、1日2000kcalで炭水化物、たんぱく質、コレステロール等の栄養バランスを考えたものとしました。
映画の3倍の期間なので、もしも太っていってしまったら先生は最大33kg増量してしまい、体脂肪率も最大21%上昇してしまうかもしれません。
しかし生徒としてはぶっちゃけ他人事なのでそんなに深刻に考えず、楽しく授業を受けれたと思います。
そして学校給食の献立でもそうですが、自分が食べないなら比較的冷静にカロリー計算などもして献立は考えられると思います。
自分事の方が「昨日は○○を我慢したから今日は少しご褒美」と言って食べ過ぎてしまいます。
また毎日献立を決めようとしても「飽きた」と言ってついつい好きなものを食べてしまうということがあります。
どうしても瘦せられない人は他人に献立を組んでもらうということが効果的かもしれませんね。
ジョン・シスナ氏は3ヵ月後、なんと16kgの減量に成功しました。
そしてコレステロール値も249だったのが170に減少しました。
やはりファストフード店の料理と肥満は因果関係があるわけではなく、数字で管理をすることが大事ということが立証されたということです。
ジョン・シスナ氏はこの3ヵ月間に「ビックマックやクォーターパウンダー、サンデー、アイスも食べた」と言います。
また生徒から1日45分の有酸素運動という要望もあったので電車通勤から徒歩通勤にしました。
習慣を変えたということも大きかったと思います。
この実験にはハンバーガーチェーンも興味を示し、3ヵ月分の食事を無料で提供してもらったようです。
なにかほがらかな時代を感じますね。
実験を始めて1ヵ月後、2ヵ月後と、生徒たちは太っていくことを予想していたと思います。
しかし生徒たちの考えた献立を忠実に守って結果を出したこの先生はとてもすごいと思います。
今の時代なら
ちょっと長期的な実験なので難しそうですが、今ならYouTuberなどの動画配信者が企画として行いそうですよね。
実際に来る日も来る日もハンバーガーを食べているのに瘦せていったら面白いと思います。
そして現代ではSNSの発達から美に対しての意識がかなり高まっていると思います。
SNSで掲載されている加工がされた写真と自身を比べて、自己承認ができない人が増えているかもしれません。
そして無理なダイエットに繋がったり、そこまでしなくてもと思うような整形をしてしまったりするかもしれません。
そういった方々は偏食をしてしまっている人も多いかもしれません。
今回取り上げたハンバーガーチェーンのファストフード店の料理だけでのダイエットはかなり偏っていると思います。
ただ、しっかり数字で管理することで健康的に瘦せることもできます。
もしかしたらジョン・シスナ氏は高校教師という仕事柄、無理なダイエットをしている生徒と身近に接していたのかもしれません。
そしてちょっと極端な方法でしたが、上記のようなダイエット方法で栄養バランスが大事ということを教えたかったのかもしれませんね。
食べ物は娯楽という一面もありますが、生きていくための栄養を摂取するという大事な役割もあります。
ダイエットはしっかり計画を立ててやっていきましょう。
そしてWORKOUTをして体作りもしていきましょう。