こんにちは。大関です。
今回も前回に引き続き、友人の嶋村吉洋さんが主催する「ワクセル」の素敵なコラボレーターさんをご紹介します。
前回の記事は下記リンクからご覧ください
今回は東京の青梅で、日本で唯一の木造映画館をオープンした『菊池康弘(きくちやすひろ)』さんです。
嶋村吉洋さんが主催する「ワクセル」とは?
出典:ワクセル公式ホームページ
菊池康弘さんのご紹介の前に「そもそもワクセルって何?」という方もいるかもしれませんので説明します。
ワクセルは嶋村吉洋さんという方が主催しているソーシャルビジネスコミュニティです。
嶋村吉洋さんは現在、映画プロデューサーやオリコンなどの大株主をし、本も出版している実業家の方です。
その嶋村吉洋さんが主催するワクセルは様々な企業や個人とコラボレートすることでたくさんのプロジェクトを立ち上げて大きな成果をあげています。
ワクセルの公式ホームページのトップには
「ワクセルは、コラボレートを通して、人に夢を与え続けていくソーシャルビジネスコミュニティです。健全に学び、チャレンジし、成長し、達成し続ける人が次々と集まるコミュニティを作り続けます。」
と書かれています。
仕事でもスポーツでもたくさんの人と協力した方が大きな成果をあげられますよね。
ちなみにWORKOUTでもそうです。
1人で行うWORKOUTよりもインストラクターさんと二人三脚で行った方が上手くいきます。
あれもコラボレートと言えますね。
そして僕は友人を介して嶋村吉洋さんとWORKOUTが趣味という共通点で知り合いました。
ワクセルのコンテンツには公式YouTubeチャンネルがあり、そこで菊池康弘さんの動画を見てどんな人なのか気になったので調べてみたらすごい人だなと思ったので紹介します。
菊池康弘さんの経歴とすごい行動力
出典:ワクセル公式ホームページ
菊池康弘さんは現在は「株式会社チャス」という会社の代表取締役をしています。
20代の頃から俳優を志し、29歳で飲食業を始め、2021年に日本で唯一の木造映画館の「シネマネコ」をオープンしました。
ワクセルの公式YouTubeチャンネルの動画の中では、俳優を志した時代から菊池康弘さんの経歴が紹介されています。
菊池康弘さんとしてはまさに原点となる部分ですね。
まずは俳優になるためにバイト情報が載っているフロムエーにあった俳優募集に応募することから始めたようです。
バイト募集で俳優を募集していることとかあるんですね。
ただその時は身内で楽しくやっているだけの劇団だったようで、しばらくして菊池康弘さんは別の方法を探ります。
そこで演出家や映画監督として名高い蜷川幸雄(にながわゆきお)さんの舞台に立ちたいと思い、オーディションを受けます。
蜷川幸雄さんと言えば現在は亡くなられていますが、様々な賞を受賞して「世界のニナガワ」と言われるほど日本でも世界でも評価されている人物です。
そして蜷川幸雄さん自身も俳優の経験があり、演技指導に関してとても厳しいという方です。
そのかわり、蜷川幸雄さんの指導を受けて俳優として大成する人も多いので蜷川幸雄さんの門を叩く若手俳優は多かったようですね。
菊池康弘さんは蜷川幸雄さんにオーディションをしてもらいましたが、20歳から結婚もし、子供もいることを伝えると合格が微妙な空気になりました。
そこで菊池康弘さんは蜷川幸雄さんに「演技で落とされるなら納得できますが、妻子が理由で落とされるのは納得いきません。」と直談判します。
その直談判のために、なんと蜷川幸雄さんがオーディションを終えるまで6時間ほど外で出待ちをしたようです。
その執念を蜷川幸雄さんも感じ取ったのかオーディションに合格しました。
すごい行動力ですよね。
そして飲食店でもその執念が発揮されます。
というのも飲食店は最近の3年間ほどは冬の時代でした。
まず外出がままならない状況だったので、飲食店に行くという人もどんどん減っていましたね。
しかし青梅という土地でそこに住む人が欲しい業態の飲食店を出し、地域の人に必要とされるお店になって生き残ったということです。
菊池康弘さんが経営するお店「火の鳥」の公式ホームページはこちら
逆境の中でもその困難に負けずに立ち向かうということは、とてもしんどいと思いますが力がつきますしとてもかっこいいと思います。
そして菊池康弘さんを紹介する「ワクセル」のコラボレーターページにこんなことが載っていました。
菊池康弘さんの座右の銘が書いてあり『失敗を恐れても挑戦し続ける』とあります。
普通は『失敗を恐れず挑戦し続ける』です。
しかし菊池康弘さんは失敗は恐れてはいても挑戦をしていくという姿勢です。
たしかに挑戦は不安と期待が混じっているものなので、失敗を恐れる方が当たり前なのかもしれません。
菊池康弘さんは自身の感情に素直だから、とても行動力があるのかもしれませんね。
現在は青梅に4店舗を出店し、飲食店にとってはリスクにもなる人員を増やして展開しています。
飲食業は冬の時代だったと書きましたが、その時代に雇用を生み出していてすごいと思います。
50年ぶりに青梅にオープンした映画館「シネマネコ」
菊池康弘さんは現在、飲食業の他に映画館の運営もしています。
それが「シネマネコ」という映画館です。
「シネマネコ」は昭和初期の時代に建てられた築50年の建物をリノベーションして作られました。
元々は青梅織物工業組合の敷地内にあった、旧都立繊維試験場という国登録有形文化財の建物だったようです。
文化財の保存もでき、映画館として人も訪れ、一石二鳥ですね。
「シネマネコ」は澄み切った青空のような水色に塗られた可愛らしい建物です。
しかしシアタールームの写真を見ると「これが木造の映画館なの?」と思うくらい内装が整っています。
というのも公式ホームページにも「木造建築×最新設備」と書いてあります。
文化を継承するだけではなく、最高の時間を過ごすために最高の機材を揃えていることも素敵だと思います。
文化の継承と書きましたが、実は青梅は映画の街だったようです。
映画館だけで3館あり、映画の看板がでかでかとあったようです。
しかし徐々に映画館の経営が立ち行かなくなり、50年ほど前に最後の1館がつぶれてから1度も映画館が作られることはなかったようです。
青梅に住んでいる人は残っている映画の看板を見て寂しかったのだと思います。
菊池康弘さんが経営する火の鳥にきたお客さんが
「青梅にも昔は映画館があったのにねぇ。今は街のどこにもないからね。あったら嬉しいんだけどね・・・」
と言ったようです。
そしてこの言葉に菊池康弘さんは動かされて2018年に「シネマネコプロジェクト」を発足し、2021年に映画館「シネマネコ」をオープンしました。
「シネマネコ」にはカフェスペースも併設されています。
値段も手頃で、映画を見に来た近所の人がゆっくりしたり、見た映画について感想を言い合ったりして会話に花が咲くのにちょうどいいスペースです。
さらにカフェで提供される軽食のパンは猫の形にカットされたものです。
細かいこだわりと遊び心がおもしろいですね。
その地域に根ざし、その地域を盛り上げている人は多くいると思います。
そういった人は普段取材などはされませんが、その半生を振り返ると、とても驚くことや感動することがたくさん眠っているかもしれません。
近所にお住まいの方はぜひ足を運んでみてください。