出典:ワクセル公式サイト
こんにちは。大関です。
今回はワクセルの公式YouTubeチャンネルを見ていて、すごくいいなと思った動画があったので紹介していきます。
その動画は『【カジノ in 介護施設】ゲームで脳を活性化→認知症防止!?【デイサービス ラスベガス 横浜都筑×ワクセル】』というタイトルです。
ワクセルについて書くときは毎回書いてますが、ワクセルとは僕の友人の嶋村吉洋さんが主催するソーシャルビジネスコミュニティです。
僕は友人を介して嶋村吉洋さんと知り合わせていただき、WORKOUTという共通の話題で話が合って懇意にさせてもらい、このブログの執筆を任せていただいています。
ワクセルは様々なプロジェクトを立ち上げ、コラボレーターさんとイベントを行ったり、ワークショップを行ったりしています。
また講演会やYouTubeでのトークセッション動画など、知見を広げるきっかけを提供する活動もしています。
今回ワクセルの公式YouTubeチャンネルで上記のタイトルの動画を見て知見が広がったなと思いました。
将来を考える時に1つの選択肢として、とても魅力的だなと感じたのでご紹介します。
「行かなきゃいけない」から「行きたい」と思えるデイサービスへ
動画を見始めるとはじめに、ワクセルの総合プロデューサーの住谷知厚さんがブラックジャックをしているシーンが流れます。
住谷さんの両隣にはご高齢の男性が2人カウンターにかけてブラックジャックに興じています。
住谷さんはご高齢の方をアクティブシニアと表現したので、これ以降はアクティブシニアと表現します。
このブラックジャックがある場所はデイサービスです。
内装もシックで職員はアメリカのカジノにいるような正装をした男性とアジア系の航空会社のキャビンアテンダントのような服装をした女性がいます。
そして住谷さんは今回インタビューをする「森 薫(もりかおる)」さんを紹介します。
「森 薫」さんも正装をし、髪型は今では懐かしい2002年の日韓W杯の時のベッカムがしていたベッカムヘア。
とても清潔感があってさわやかです。
この「森 薫」さんが「デイサービス×ゲーミング」という考え方からカジノをモチーフにしたデイサービス施設を運営しています。
「ゲーミング」というとゲーミングPCなどのイメージで遊ぶものと感じるかもしれません。
しかし本来は教育訓練や理論的研究のために、現実に起こっている事象ををモデル化し、ゲーム形式にしたものという意味です。
なので『ラスベガス』では認知機能と脳機能の向上のためにカジノを導入しています。
普通のデイサービスでは計算ドリルや塗り絵などで机に向かって1人でやるものが多かったようです。
すると男性などは「やりたくない」という人が多かったようです。
確かに今まで仕事を頑張ってきて、難しい案件をこなしてきたり頼られたりしてきたプライドがある男性が多いと思います。
それが計算ドリルをするということが許せないのと、日々計算がわからなくなっていく現実にショックも受けると思います。
しかし勝負事の麻雀やブラックジャックだと脳への刺激は大きいです。
そして自然と話すことでコミュニケーションも多くとることとなります。
何より楽しいのでデイサービスに「行きたい」と利用者が思います。
さらにブラックジャックや麻雀の他にもパチンコ台や映画を鑑賞できるスペースもあります。
男性は上記のようにやりたくないことをするからという理由と、デイサービスにお世話になっていることを知られたくないという理由でも「デイサービスに行きたくない」と言います。
そんな人にも『ラスベガス』に行きたくなる工夫をしています。
その工夫とは送迎の車です。
『ラスベガス』では送迎の車もこだわっています。
『ラスベガス』の送迎の車は真っ黒な車体に金文字で「Las Vegas」と書いてあります。
ちょい悪な感じでかっこいいですね。
『ラスベガス』の公式サイトでは利用者が3ヵ月通ったあとのアンケートをとった結果が載っています。
・利用以前と比較して「元気」になりましたか?…YES 77%
・利用以前と比較して「楽しみ」が増えましたか?…YES 92.9%
・利用以前と比較して「会話」が増えましたか?…YES 73.7%
この中で特に会話が増えるということはアクティブシニアとして生きるうえで大事だと思います。
ソーシャルビジネスコミュニティとしてワクセルの見本になる『ラスベガス』
今回動画を見てみてワクセルがこれからソーシャルビジネスコミュニティとして成長する上で『ラスベガス』はとても参考になるなと思いました。
まず「ソーシャルビジネスコミュニティ」について説明します。
ソーシャルは「社会的な」という意味です。
つまり「社会的な事業を行う人の集まり」が「ソーシャルビジネスコミュニティ」の和訳になります。
「社会的な活動ならボランティアと一緒じゃないの?」と感じる方もいると思います。
しかしボランティアとソーシャルビジネスは活動資金の財源の違いによって呼び方が変わります。
寄付や国からの補助金で運営するのがボランティアで、自社で事業利益をあげて運営するのがソーシャルビジネスとなります。
『ラスベガス』はまさに社会問題を解決するソーシャルビジネスを行っているなと感じました。
動画内で「森 薫」さんがおっしゃっていましたが、日本では「北欧のような介護先進国から学べ」と言われるようです。
しかし税制が全く違い、日本では北欧のような介護システムは根本からマネすることができないと気づいたことがきっかけだったようです。
そしてアメリカの介護のあり方を視察しに行き、カジノに寄った時にアクティブシニアの利用者が多かったことと、皆さん楽しそうにしてたことがヒントになりました。
ただレクリエーションだけを提供しているわけではなく『ラスベガス』では機能訓練も行っています。
それは「VEGA Stretch(ベガストレッチ)」と言い、音楽に合わせて運動をします。
年齢を重ねれば重ねるほど体を動かすのは辛くなると思います。
こういった運動も他のデイサービスだと決められた時間に機械的に運動をさせられてきついという声があがるようです。
しかしそれもできるだけ楽しめるように工夫しているようです。
動画内では住谷さんが挑戦していましたが、かなり汗を流すくらいしっかり運動になったようです。
「森 薫」さんも個人のレベルに合わせて無理はしないようにとおっしゃってますが、しっかり筋肉をつけるための運動を取り入れていると言います。
筋肉があればそれだけメンタルが安定したり若い気持ちでいられたりします。
いくつになってもWORKOUTができるのはいいですね。
『ラスベガス』は現在では関東、中部、九州地方で21店舗を運営しています。
そしてデイサービスとして、しっかり事業利益をあげて運営しています。
ワクセルも寄付や補助金ではなく事業利益をあげて社会問題に取り組んだ活動をしています。
そして世の中はアクティブシニアの割合が増えている時代にもう突入しています。
そんな時にワクセルのように人と人がコラボレートして様々なプロジェクトが立ち上げるのはとても刺激的だと思います。
アクティブシニアになっても人とコラボレートして元気に過ごすためにもWORKOUTを継続していきましょう。