出典:ワクセル公式サイト
こんにちは。大関です。
今回はワクセルの公式Youtubeチャンネルで公開されている元フジテレビアナウンサーの『笠井信輔(かさいしんすけ)』さんの動画を久々に見たのでご紹介します。
この動画は2021年10月7日に公開されています。
2021年は笠井信輔さんが病気を克服した翌年です。
動画の中ではフジテレビに入社してテレビというメディアで活躍した所から、病気になって感じたことまで笠井信輔さんの半生が語られています。
そして笠井信輔さんは意外とアスリートのような考え方をしていると感じる部分もあります。
ワクセルのYoutubeで語った!長続きするメディアで生き残るための考え方とは
出典:笠井 信輔|タレント/アーティスト|株式会社オールラウンド|芸能プロダクション
笠井信輔さんは32年間ほどフジテレビに勤めましたが、55歳の時に転機があってフリーアナウンサーの道を歩みます。
フジテレビではめざましテレビや情報番組、ワイドショーの司会などをしますが、笠井信輔さんの代表的な番組は20年続いた「とくダネ!」です。
めざましテレビやとくダネ!で笠井信輔さんを見ていたという人はこのブログの読者の方でも多いかもしれません。
今のテレビというメディアで20年続く番組を制作するのはとても難しいようです。
世の中の流れが早いので、20年も続く長寿番組はどうしても古臭く感じてしまうということはあるのかもしれません。
ただ20年間続く番組の中で笠井信輔さん自身も常に成長し、変化したからずっと長続きしたのかなと思いました。
長寿番組ですが古臭くならないようにとくダネ!は、若返りを図ることもあったようです。
そのために新しいアナウンサーと入れ替えるということもあったようですが、笠井信輔さんは入れ替えの対象にならずに20年起用されています。
新しい風を組織内に取り込もうとしている時に番組スタッフに頼りにされているから残れるわけなので、アナウンサーとしてとんでもなく仕事ができる方ということがわかります。
またとくダネ!の番組の構成も当時としては画期的なものだったようです。
とくダネ!が始まる前のワイドショーは取材してきたリポートとキャスターと評論家が話すことでスタジオを回していたそうです。
今だとあまりイメージがつかないですね。
現在では大きなボードや大きな画面に図や表をや写真を映し出してプレゼンテーション形式に番組が進みます。
この手法を最初に行なったのがとくダネ!だったようです。
このやり方が今のスタンダードとなり、当時画期的だったやり方によって人気を得て20年も続く番組になっていったと言います。
笠井信輔さんも「柔軟性があったことが長く続いた秘訣」とおっしゃっています。
さらにとくダネ!では今では当たり前になった取材方法を早く取り入れていたようです。
それはネットに詳しいプロデューサーが就任した時。
そのプロデューサーはX(当時のTwitter)やInstagramで話題になっているものを取り上げるということを積極的に行いました。
テレビ側としたら「ネットの画像は良くないのでそれを電波に載せるのはどうだろうか?」という抵抗があったそうです。
しかしそのプロデューサーはネットが大きな力を持つことを予見していたようで、ネットから情報を集めることを指示しました。
今ではXなどを見ていると話題となったポストにテレビ局のアカウントが取材を申し込んでいるのを見かけることがあると思います。
笠井信輔さんがワクセルの公式Youtubeチャンネルに出演したのが2021年です。
2021年の時くらいにあまり外出ができず、Xなどで取材をしているテレビ局アカウントをよく見かけた気がします。
しかし笠井信輔さんはその数年前にとくダネ!でネット上から情報を集めるということを経験していたというのはだいぶ時代を先どっていたと思います。
ただ、とくダネ!のメインキャスターの『小倉智昭(おぐらともあき)』さんはネットから情報を集めることには反対だったようです。
小倉智昭さんは「自分たちで取材したものを流すべき」という立場でした。
しかし小倉智昭さんの反対を尻目に番組の視聴率が上がっていったので、番組の方向性は変わらなかったといいます。
ですが、今はテレビがネットの後を追うようなメディアになっているのでテレビが独自の発信をする必要がある時代に入っているのかなとも思います。
「小倉智昭さんの主張の方が合っていた」と数年後には世間の常識が変わるかもしれませんね。
ワクセルのYoutubeチャンネルで語った!32年勤めたメディアを辞める決心をした裏話
笠井信輔さんは2019年の9月30日にフジテレビを退職しフリーアナウンサーとなりました。
その理由もワクセルの公式Youtubeチャンネルで語られています。
先述した通り、とくダネ!は革新的で変化を厭わない番組作りをしていました。
番組では若手のアナウンサーもどんどん起用していきます。
そして徐々に笠井信輔さんの話す時間も少なくなっていったようです。
ただ、笠井信輔さんとしてはまだまだアナウンサーとして腕は落ちていないし話せると思っていました。
しかし番組側としては、後進の育成にもっと笠井信輔さんの経験を活かして欲しいと感じていたようです。
こういった事象はプレイヤーと運営側でどうしても起きてしまいます。
スポーツの世界でもこういったやりとりはとても多いと思います。
まだまだ現役にこだわるプレイヤーの気持ちもわかります。
一生懸命練習やトレーニングして手に入れた技術を1秒でも長く発揮して活躍したいと考えるのは当然です。
しかし運営側としては今は良くても数年後にプレイヤーが引退した時に誰も育ってなかったら困ってしまいます。
なので経験豊かなベテランが若手を導いていって欲しいと思っているのもわかります。
しかしそれぞれの人生なのでどっちが正解ということや、どちらかが間違っているということもありません。
そしてなんの保障もなくフリーアナウンサーに転身した笠井信輔さんの決心はとても勇気が必要だったと思います。
ちなみに日本テレビの男性アナウンサーは独立するのが当たり前の雰囲気が局内にあるようですが、フジテレビは定年まで勤めあげる雰囲気の局だったようです。
相談する相手も近くにはいない状況で、より一層不安だったと思います。
これからは独立するという後輩アナウンサーの良き相談相手になって欲しいですね。
ちなみに2019年の9月の退職の約2ヵ月後に笠井信輔さんは病気を患い、入院生活を余儀なくされています。
ワクセルの公式Youtubeチャンネルの動画は前後編となっており、後篇では病院での不便さから病院にWi-Fiを設置するという活動をしていることもおっしゃっています。
笠井信輔さんが入院していた時期は、感染対策でお見舞いに行ってはいけないという動きが始まったばかりの頃でした。
Wi-Fiがあればオンライン上でお見舞いに来てもらって楽しく過ごせるということを自身の経験から笠井信輔さんは語ります。
また後篇の動画では早口言葉が散りばめられたニュース原稿を読む企画をされています。
こういったおもしろい企画をノリノリでやってくれる所も素敵ですね。
どういった結果になったかはぜひご自身で動画をご覧になってください。
意外と現役にこだわるアスリートのような笠井信輔さんの動画を見ながらWORKOUTを継続していきましょう。