ベトナムのメディアで英雄と呼ばれた男 グエン・ゴク・マンさん

嶋村吉洋さん主催ワクセルのメディアでも取り上げて欲しいグエン・ゴク・マンさん

こんにちは。大関です。

プロのアスリートやアーティストなど、自らスターになろうと努力する方がいます。

もちろんその努力は素敵なことですし、尊いものです。

しかし今回取り上げるのは、とっさの判断で行動したことで英雄となった男の話です。

2021年2月28日のベトナムの首都ハノイの街角では喧騒が起きていました。

そこにトラック配達員の『グエン・ゴク・マン』さんが偶然居合わせていました。

グエン・ゴク・マンさんがベトナムメディアの英雄となったわけは

嶋村吉洋さん主催ワクセルのメディアでも取り上げて欲しいグエン・ゴク・マンさん

ベトナムメディアの英雄となったグエン・ゴク・マンさんは、2021年2月28日当時は31歳でした。

結婚し子宝にも恵まれ、2歳の女の子のお父さんでもあったようです。

2021年2月28日はベトナムのハノイは雨が降っていましたが、グエン・ゴク・マンさんはいつもと同じようにトラック配達員の仕事をしていました。

現地時間の午後4時頃、グエン・ゴク・マンさんはとある高層マンションの下にトラックで乗りつけていました。

お客さんが荷物を受け取りに出てくるということで、トラックの中で待機をしてお客さんを待っていたようです。

するとハノイの街が騒がしくなり女性の悲鳴が聞こえてきました。

驚いたグエン・ゴク・マンさんはトラックを降り、騒がしい方へ様子を見に行きます。

そこでマンションの12階のベランダで、今にも落下しそうになっている女児を発見しました。

実際にこういった状況に遭遇してしまったらどう行動できるでしょうか。

僕は今までこういった状況に遭遇したことがないのでなんとも言えませんが、最適な行動がわからずに固まってしまうかもしれません。

グエン・ゴク・マンさんは今にも落下してきそうな女児を見た時に、自身の娘を思い出したようです。

というのも今まさに落下してきそうな女児も2歳くらいだったからです。

必死にベランダの手すりを掴んでいる姿を見た時に、グエン・ゴク・マンさんは思わず走り出したそうです。

後にグエン・ゴク・マンさんは当時の様子を振り返っていますが、無心で走っていたようです。

そして「もし落下してくるならこのあたりだな」と思った場所に行きました。

その場所は2メートルほどのトタン屋根の建物があり、グエン・ゴク・マンさんはその建物に登りました。

登った時に雨でトタン屋根が濡れていたのでグエン・ゴク・マンさんは1度転んでしまいます。

しかしすぐに体勢を整えます。

そしてしがみついている女児を改めて見上げた時に、女児は自身の体を支えられなくなり落下してしまいました。

マンションの12階はマンションによって様々ですが、だいたい地上30~40mほどだと思います。

そして2歳の女児の体重はだいたい10~15kgほどだそうです。

30~40mほどの高さから重さ10kg以上の物体が落下してきた時に、その真下にいることがいかに危険であるかは容易に想像がつくと思います。

しかしグエン・ゴク・マンさんはひるむことなく腕を出し、落下してきた女児の体を受け止めました。

直前で足を滑らせていたので万全の体勢ではなかったと思います。

それでもなんとか女児を受け止めましたが、やはり衝撃が大きかったようです。

女児の体を受け止めた瞬間にグエン・ゴク・マンさんの足元の金属製の屋根が大きくへこんでいるのが、偶然現場を捉えた監視カメラの映像におさめられています。

肝心の女児は口から血を流しており、股関節の骨折もしていましたが、命には別条はなく生還しました。

そしてグエン・ゴク・マンさんはなんと腕の捻挫だけで済んだようです。

グエン・ゴク・マンさんが女児を発見してから落下する女児を受け止めるまでの時間は約1分ほどだったそうです。

助けることを少しでも逡巡していたら、結果は大きく変わっていたかもしれませんね。

グエン・ゴク・マンさんの事故後の立ち振る舞いがかっこいい

嶋村吉洋さん主催ワクセルのメディアでも取り上げて欲しいグエン・ゴク・マンさん

現場に現れて、たった1分で女児を救ったグエン・ゴク・マンさんはまさに漫画のヒーローのようでした。

なのでたくさんのメディアからの取材の依頼が増えたようです。

その取材の中で当時を振り返ったものがあり、グエン・ゴク・マンさんがどういった心境で行動していたのかがわかります。

先述のように女児を発見してからトタン屋根の建物に登るまではグエン・ゴク・マンさんは無心で走り出していたようです。

そこからは女児を救うということ以外は考えなかったそうです。

グエン・ゴク・マンさんはこう発言しています。

「私の娘もあの子と同い年です。あの子を見た時、ベランダにぶら下がっているのは私の娘だと思いながら救助に向かいました。」

自身の子供を想うように、目の前で危険な目に遭っている子供を想って行動できるのは素晴らしいと思います。

またグエン・ゴク・マンさんは女児を救助し、救急車に乗せたあとは自身の連絡先はつげることなく立ち去り、トラック配達員の仕事に戻ったそうです。

グエン・ゴク・マンさんはメディアのインタビューで、

「あの子の家族に感謝されたかったわけではありません。自身の良心に従ったまでです。」

と発言しています。

かっこよすぎますね。

この時の事故から時間が過ぎ、現在ではグエン・ゴク・マンさんの家族と救助された女児の家族は再会し、親交を持っているようです。

特にグエン・ゴク・マンさんの娘と救助された女児は同い年でとても馬が合い、いつもぴったりくっついて遊んでいるそうです。

あまりに仲が良いので、グエン・ゴク・マンさんは娘というと2人のことを自動的に考えるようになったようです。

命も助かり、新しい友人も増えてとてもよかったと思います。

注意喚起!夏にはこういった転落事故が増えるようです

嶋村吉洋さん主催ワクセルのメディアでも取り上げて欲しいグエン・ゴク・マンさん

今回は2月28日という寒い時期に起きた事故でしたが、実はこういった事故はこれからの時期に増えてくるようです。

日本の消費者庁のホームページでも注意喚起がされています。

それによると、窓を開けたりベランダに出たりする機会が多い夏頃から転落事故が起きやすくなるようです。

そして3歳~4歳頃の子供で事故の発生件数が多くなるようです。

夏は締め切ると部屋の中が暑くなるので網戸にしている家庭が多いと思いますが、3歳くらいからは網戸も開けられて外に興味を持ってしまうことが原因かもしれないですね。

また、子供だけで遊んでいた時に事故が起こってしまうことが多いようです。

夢中になって遊んでいると視野が狭くなってしまうので、そうならないように大人がしっかり見ておくことが重要ですね。

これは厚生労働省が行う「人口動態調査」と東京消防庁の「緊急搬送データ」及び医療機関ネットワーク事業の事故情報を消費者庁が解析して上記の答えが算出できたようです。

そして消費者庁は特に網戸に子供の手の届かない高さの補助鍵をつけることと、ベランダに台となるものを置かないように呼びかけています。

エアコンの室外機はどうしても台になってしまうので、登りづらくするように工夫が必要ですね。

もちろん子供だけで留守番をさせないということや、ベランダで子供だけで遊ばせないということも注意喚起しています。

詳しくは下記リンクから見てみてください。
消費者庁ホームページ

こういった事故はいくら鍛えてもふせげるというものではありません。

しかし健やかに過ごすことで事前に危険を回避できることも多いと思います。

ということで、これからもWORKOUTを継続していきましょう。

嶋村吉洋さん主催ワクセルのメディアでも取り上げて欲しいグエン・ゴク・マンさん