【実話】書籍にも映画にも銅像にもなったイギリスの野良猫

嶋村吉洋さん主催ワクセルのメディアでもっと見たい猫のボブ

出典:ホームレスと野良猫の実話「ボブという名のストリート・キャット」予告編が公開 : 映画ニュース – 映画.com

こんにちは。大関です。

なぜか最近、猫の動画をよく見ています。

動画になっている猫は表情が豊かだったり、ドジだったりして見ていて笑ってしまいます。

僕も昔は猫を飼っていたのですが、落ち着いた猫だったので動画のように笑ってしまうハプニングはほとんどありませんでした。

ということで今回の記事を書く上で、猫にまつわる面白い話はないかなと思って調べてきました。

出版もされたホームレスの猫とホームレスの男性の物語

嶋村吉洋さん主催ワクセルのメディアでもっと見たい猫のボブ

2007年のイギリスに『ジェームズ・ボーエン』という男性がいました。

ジェームズさんは路上ミュージシャンをしていましたが、若者が行う路上ミュージシャンとは違います。

若者が行う路上ミュージシャンは夢を叶えるためにやっている人が多いと思います。

ただジェームズさんには家がなく、良くない薬に体は蝕まれ、おひねりで日銭を稼ぐために路上で演奏をしていました。

そんなある日、怪我をした茶トラの子猫を発見します。

ジェームズさんはその子猫を助けました。

しかしジェームズさんはホームレスなので金銭的余裕はなく、動物病院に連れて行っても懐が痛むばかりです。

それでもジェームズさんは放っておけなかったのだと思います。

子猫は完治し、なんとジェームズさんに懐きました。

普通男性は猫に好かれにくいといいます。

理由は低い声を猫が嫌がるからで、声が高い女性の方が猫に好かれやすいようです。

ジェームズさんがどこに行こうとしても猫はついてくるようになりました。

ジェームズさんは猫に『ボブ』という名前をつけます。

ジェームズさんとボブはいつも一緒でした。

路上で演奏する時もボブはジェームズさんの側にいました。

猫がいるので街を歩いている人たちはジェームズさん達に注目します。

すると自然とおひねりも増えてきました。

またジェームズさんは路上で本を手売りする仕事もしていました。

その時もボブがジェームズさんの肩に乗り、ジェームズさんにぴったりくっついていました。

その可愛さによって足が止まる人が増え、ジェームズさんの販売する本の売れ行きはあがりました。

そのうちホームレスの猫とホームレスの男性でありながら、彼らはイギリスの名物となりました。

たくさんの人の注目を集めるようになり、一つの奇跡がおこります。

なんとある出版社がジェームズさんとボブの噂を聞きつけて取材をし、「本を出版しないか」と打診します。

ジェームズさんは快諾し、『ボブという名のストリート・キャット(原題:A Street Cat Named Bob)』という本を出版しました。

なんとこの本はイギリスでシリーズ1000万部という大ヒットを記録しています。

ホームレスをしていた男性が助けた猫に恩返しをされたという話です。

日本でも猫は招き猫など、福を呼ぶ存在として描かれる時もあります。

本を出版して大ヒットするだけでも福を招いた猫ですが、これだけでは終わりませんでした。

映画化 ボブという名の猫 幸せのハイタッチ

嶋村吉洋さん主催ワクセルのメディアでもっと見たい猫のボブ

1000万部の大ヒットをした本を題材にしてなんと映画化までされました。

題名は『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(原題:A Street Cat Named Bob)』です。

できるだけ現実に即して描かれており、ハートウォーミングなストーリーはとても高評価です。

もちろん映画の中で描かれたオリジナルストーリーもあります。

例えば、映画の中でジェームズさんが苦労をしており良くない薬に体を蝕まれているのは現実と一緒です。

しかしボブと知り合う時は怪我をしたボブを助けるわけではありません。

ジェームズさんはホームレス用の住居に住んでおり、隣の家のホームレス仲間の家にボブが住み着いて、そのきっかけでジェームズさんに懐くという流れです。

猫に怪我をさせるわけにもいかないので、こういった改変は仕方ないかもしれませんね。

そして路上演奏が上手くいっていた時に他のホームレスから妬まれたことをきっかけに路上演奏が禁止されるという描写もあります。

さらに本を手売りする仕事でも同僚といざこざがあり、さらにボブが逃げてしまうというストーリーも描かれます。

実際にあったことなのかもしれませんが、映画はとてもストーリーが練り込まれていますね。

そして映画の配役に関してはジェームズさん役の男性俳優とボブ役の猫が主演になるのですが、なんとボブ役はボブが自身で演じています。

なので、ボブが「どんな猫だったのだろう?」と思った方は映画を見ると本物のボブを見ることができます。

さらに映画は続編も作られました。

続編は『ボブという名の猫2 幸せのギフト(原題:A Christmas Gift from Bob)』です。

本も映画も大ヒットを記録し、ジェームズさんとボブの人生は一気に変わりました。

銅像になったボブ

嶋村吉洋さん主催ワクセルのメディアでもっと見たい猫のボブ

2007年からジェームズさんの側を離れず、寄り添ってきたボブは2020年に亡くなりました。

14年間、ジェームズさんに連れ添い、大切に扱われていたと思います。

生後何歳でジェームズさんと知り合ったのかは不明ですが、猫の寿命を考えると天寿を全うしたと言えると思います。

ただ人間の寿命と比べるとやはり短く、喪失感があったと思います。

そして本や映画でボブを知った人も同様の喪失感があったようで、ボブの銅像を作るという話が持ち上がったようです。

その銅像はイギリス・ロンドンの北部にある広場のイズリントングリーンにあります。

この場所はジェームズさんとボブが過ごしていた場所ということで、ここでジェームズさんが演奏し、その音楽をボブが聞いていた場所かもしれませんね。

ジェームズさんは「ボブに助けられた」と語っています。

ボブも怪我をしていてジェームズさんに助けられており、お互いに支え合って生きたのだと思います。

ということで猫にまつわる話でした。

有酸素運動をする時には動画を見ながら走ったり、エアロバイクのペダルを漕いだりしている方も多いと思います。

猫の面白い動画を見ながらWORKOUTを継続していきましょう。