
こんにちは。大関です。
体作りをする時には言葉の力を体感する方は多いと思います。
自分の理想の体重になるために「何月何日に〇キロになる」と宣言した方が達成確率は上がります。
WORKOUTでは例えば、なかやまきんに君さんはいつも「ヤー!」「パワー!」と叫んでいます。
この言葉が流行語大賞にノミネートされました。
言い続けたことでたくさんの人に浸透し、なかやまきんに君さんと言えばこの言葉に代表されるWORKOUTをしているキャラクターとして認知されます。
ということで、今回は過去の偉人が言った格言・名言と思っていたのに実は言っていない言葉を紹介します。
1本の矢では簡単に折れるが3本まとめれば簡単に折れない

現在の広島や岡山辺りを支配していた『毛利元就(もうりもとなり)』の格言・名言と言えば「1本の矢では簡単に折れるが3本まとめれば簡単に折れない」です。
この言葉は家族や仲間が結束をすることで力を発揮できるということを表しています。
毛利元就は自身の3人の息子を呼び、この例え話をきっかけに3人が手を取り合って将来の毛利家が安泰となることを願っていたというわけです。
ただ実は毛利元就はこの例え話をしていないのではないかと言われています。
なぜかというと毛利元就はこの例え話を死に際に息子たちに伝えたと言われていますが、長男の『毛利隆元(もうりたかもと)』はすでに亡くなっているからです。
時系列がおかしいというわけですね。
実際、毛利元就が3人の息子に遺したとされる『三子教訓状(さんしきょうくんじょう)』という書物には3本の矢の話はでてきません。
ただ、毛利元就の逸話としては『前橋旧蔵聞書(まえばしきゅうぞうもんしょ)』に載せられたものがあります。
この書物では毛利元就がたくさんの子供を集めて「矢を集めると折れにくくなるのと同様にみんなで力を合わせなさい」と説いていたと書かれています。
この話がよりドラマチックに、毛利元就の死に際に息子に向けて言ったことになったのかもしれません。
パンがなければお菓子を食べればいいじゃない

続いては、マリー・アントワネットが言ったとされる「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」です。
この言葉は当時不安定だったフランスにおいて、全く庶民の生活レベルを知らないお嬢様が的外れな指摘をした言葉とされています。
しかしこの言葉もマリー・アントワネットが言ったのは間違いとされています。
この言葉はジャン=ジャック・ルソーの自伝で「ある大公夫人の言葉」として歴史に登場します。
しかしルソーの自伝が発表された時、マリー・アントワネットはまだ9歳でした。
そしてフランスではなくオーストリアに住んでいた時でもありました。
こちらも時系列的にありえないということですね。
さらに正確には「パンがなければブリオッシュを食べるようにすればいい」と言ったとされています。
ブリオッシュはバターや卵を使った高級な菓子パンのことです。
ブリオッシュは現在ではパンの一種ですが、当時はバターや卵を使っていたことからお菓子とされていたようです。
その後のフランス革命でマリー・アントワネットは処刑されました。
歴史は勝者がつくるのでマリー・アントワネットが実際に言っていない言葉も言ったことにされたということかもしれませんね。
パンもお菓子もWORKOUTをする上ではお世話になることはないと思います。
「プロテインがなければパンを食べればいい」は100歩譲って理解はできますね。
ということでWORKOUTを継続していきましょう。
