こんにちは。大関です。
車いすユーザーの方というと、守られる存在のような印象を大関は受けたりします。
もちろん自身で自立をし、様々な活動をしている方もいます。
そういった方の人生のストーリーには感銘を受けますし、また応援したくなる気持ちにもなります。
アメリカには車いすボディビルダーをしている方がいます。
「ニック・スコット」さんという方です。
彼は足が動かないのですが、ジムにある器具は足を使うものも多いですし、直接的には足を鍛える器具でなかったとしても、バランスをとるために足を使うということはあります。
そんな鍛えづらい状況下でも、見事な筋肉を手に入れているニック・スコットさんを紹介します。
16歳の事故からが第二の人生
ニック・スコットさんはアメリカのカンザス州出身の方です。
1998年にニック・スコットさん自身が運転する車のタイヤがパンクし、横転するという事故に遭いました。
その時、ニック・スコットさんは16歳。
ニック・スコットさんの背骨は折れ、お医者さんからは「下半身不随になる」と宣告されたようです。
事故に遭い、足が動かないことを知ったニック・スコットさんはうつ病になり、体重は130キロまで増えたようです。
しかし、このままではいけないと思い、鍛えることを決心します。
そしてジムに通い、体を鍛え上げ、ボディビルダーの選手になりました。
今では世界中の100を超えるボディビルディングショーに出演するなど活躍をしています。
ただここまでの道のりは長かったようです。
体を鍛えるまではよかったですが、Googleで車いすでのボディビルディングショーを調べても、当時は全く情報がなく、車いすユーザーはボディビルディングショーの演者としては需要がありませんでした。
しかし、ニック・スコットさんはみずからスポンサーとなり、さらに自分でも演者としてエントリーをして車いすユーザーでもボディビルディングショーに出演するという道を作っていきました。
今では健常者に混ざって1人でボディビルディングショーに出ることもありますが、車いすユーザーのみが数人並んで、ボディビルディングショーをするというくらいニック・スコットさんの活動は広がっています。
ニック・スコットさんは視点を変えるということの重要性を発言しています。
そして16歳のあの日が第二の人生のチャンスだったと言います。
こういったことをさらっと言っているのはかっこいいですね。
ちなみにアメリカのアイダホ州を拠点にする『Bodybuilding.com』というオンライン小売業者が同名でYouTubeチャンネルをしており、そこでニックスコットさんのことが取り上げられています。
事故の話も生々しく、そして現在にいたるまでの経歴を自身の言葉で話しているので気になった方は視聴してみてください。