こんにちは。大関です。
WORKOUTに精を出しているスポーツ選手は大勢います。
「スポーツ選手なんだからWORKOUTするのは当たり前では?」と思うかもしれませんが、野球界では昔は筋トレをすると、「筋肉が邪魔でパフォーマンスが落ちる」ということで走り込みが喜ばれ、WORKOUTが避けられるということがありました。
それは近年まで続き、今だに筋トレはする必要ないという指導者がいます。
実際に筋トレをして、球速が落ちて打たれるようになってしまった投手の話も聞いたことがあります。
しかし、近年のWORKOUTを重要視している選手達の活躍や研究によって、野球に必要な筋肉を鍛えることと、栄養学を駆使して効果的な食べ物を摂ることで飛躍的に選手のパフォーマンスはあがっています。
中にはWORKOUTの魅力にとり憑かれ、WORKOUTが本業、野球が副業と言われる選手もいます。
今回はそんなWORKOUTに魅せられてしまった「澤村拓一(さわむらひろかず)」選手を紹介します。
澤村拓一選手の経歴とWORKOUT愛が窺える発言
澤村拓一選手は1988年に栃木で生まれ、小学校2年生の時に野球に出会います。
順調に成長しますが、球速が伸びず、球速をあげるためにWORKOUTを練習に取り入れます。
この時のWORKOUTが良かったようで球速はどんどん伸び、大学4年時には当時の大学生歴代トップの157km/hを計測し、ドラフト1位で巨人に入団します。
入団1年目の2011年は11勝をあげて新人王、クローザーになった2016年は最多セーブ投手になるほど活躍していました。
しかし、2020年には調子を崩し、2軍を越えて3軍落ちも経験します。
ただ、ここで終わらずトレードで2020年シーズン途中で千葉ロッテに移籍。
千葉ロッテでは実働2か月ですが素晴らしい投球を見せ、一気に覚醒します。
そしてシーズンオフに海外FA権を獲得し、大リーグへの切符を掴むと『ボストンレッドソックス』に入団します。
巨人で3軍を味わった男がトレードを機に半年でメジャーリーグへ渡るというのは野球漫画でも用意していないシナリオですね。
2021年シーズンは大谷翔平選手の活躍でかすんでしまっていますが、55試合に登板し中継ぎとして信頼されて起用されています。
澤村拓一選手はWORKOUT愛から様々な発言をしています。
まずは2012年筋トレの成果を聞かれた際に、「筋肉が動きを獲得し始めている」という独特な表現で自身の筋肉の成長を教えてくれています。
そして別のインタビューでは「記者さんは勝った負けたではなくどこのジムに通っているのかとか、そういう部分を掘り下げて欲しい」というプライバシーよりも筋肉を尊重する発言をしています。
また合コンでもテンションがあがるとプロテインについて語ってしまい、プロテインの焼酎割を一気飲みしてしまうようです。
2012年に日本一に輝き、【中居正広のブラックバラエティ】に出演した際も、「日本一になったら何をするか?」という質問に対して阿部選手や内海選手は「家族サービス」と答えたのに対し、澤村拓一選手は「トレーニング」と答えました。
家族よりも重い筋トレ愛に、翌年離婚した際にも重すぎる筋肉愛が原因か?と話題になるほどでした。
球速を上げるためにWORKOUTを続ける澤村拓一選手ですが、コントロールは苦手で四球を連発してピンチを作りハラハラさせながら抑えることで「マッスルミュージアム」と呼ばれました。
また1球投げるごとにスピードガンを確認し、解説者から「もはや相手ではなくスピードガンと闘っている」とあきれられたこともあります。
そして野球ファンからは「野球は副業で本業は筋トレ」と言われるほどWORKOUTが大好きな澤村拓一選手ですが、今ではその鍛えた筋肉から放たれるボールでメジャーリーグの打者を抑えています。
WORKOUTが野球にも通用するということを証明してくれる素晴らしい選手だと思います。
自身を信じてWORKOUTをしていきしょう。