ランディ・アロサレーナ選手の半生を調べたら波乱万丈だった

嶋村吉洋さん主催ワクセルの公式Youtubeで見たい大リーガーランディ・アロサレーナ

出典:岡本、柵越え寸前の大飛球も…スーパープレーに阻まれ呆然 超絶美技に場内大歓声 | Full-Count

こんにちは。大関です。

2023年に日本中を大熱狂させたワールド・ベースボール・クラシック(以下WBC)には様々な印象的なシーンがあると思います。

中でも準決勝のメキシコ戦でのサヨナラ勝ちのシーンは心に残っている人も多いと思います。

サヨナラ勝ちの立役者は『村上宗隆(むらかみむねたか)』選手です。

村上宗隆選手は2022年には史上最年少22歳での三冠王になりましたが、この大会の時は大絶不調でした。

前の打者を敬遠し、バッテリーからは「打ち取れる打者」として対戦されます。

その直後に見事にセンターオーバーのサヨナラ打を放ちました。

ただ、今回の記事はこの試合の時間を少し巻き戻します。

日本に絶望を与えるシーンが5回裏の攻撃の時に起こります。

今回の記事の主役は『岡本和真(おかもとかずま)』選手のホームラン性の当たりをいとも簡単にキャッチしたランディ・アロサレーナ選手です。

キューバ出身のメキシコ代表ランディ・アロサレーナ選手

嶋村吉洋さん主催ワクセルのコラボレーターのeスポーツ選手にも挑戦してもらいたいゲーム
2023年WBC日本対メキシコで岡本和真選手の大飛球をランディ・アロサレーナ選手が後退しながらジャンプして捕球したシーンで絶望した人は多いと思います。

この時の大飛球はフェンスの上まで到達しており、捕球されなければおそらくホームランです。

3点ビハインドの場面で「ようやく反撃か?」と期待をする日本に絶望を与えました。

さらに日本に絶望を与えるシーンが画面に映し出されます。

なぜ絶望したかというと、ランディ・アロサレーナ選手が捕球した後にその表情をカメラが捉えるのですが、その目がバッキバキだったからです。

この年のメキシコはランディ・アロサレーナ選手の腕を組むパフォーマンスを色んな選手がしていました。

この時も大飛球を打たれてヒヤッとした投手がランディ・アロサレーナ選手に向かって腕組みをして感謝を送っていました。

あのシーンでは日本中の恨みがランディ・アロサレーナ選手に向かっていたと思います。

そんなランディ・アロサレーナ選手は1995年にキューバに生まれます。

キューバは野球が盛んな国です。

たくさんの名選手が誕生しています。

ランディ・アロサレーナ選手も小さい時から野球に熱中していたと思いますが、2014年に転機がおとずれます。

ランディ・アロサレーナ選手のお父さんが亡くなってしまいました。

当時、ランディ・アロサレーナ選手は19歳。

キューバ代表のU-16、U-18にも選ばれ、順風満帆な人生を送っている時でした。

そんな時に一家は大黒柱を失い、ランディ・アロサレーナ選手が家計を支える必要がありました。

しかし社会主義国家のキューバでの野球選手は公務員扱いです。

常に怪我のリスクやセカンドキャリアへの不安が付きまとうスポーツ選手でも給料は高くありません。

ここでランディ・アロサレーナ選手はある決断をします。

8時間の漂流をしてメキシコに亡命

嶋村吉洋さん主催ワクセルの公式Youtubeで見たい大リーガー


家族を養うためにランディ・アロサレーナ選手はキューバを捨て、亡命することを決心します。

しかし亡命は出国と違い、安全ではありません。

キューバは自国の選手が外国の地でプレーすることに制限を設けています。

その決まりを破って外国にいくわけなので、出国ではなく亡命となります。

ランディ・アロサレーナ選手の場合はキューバの最西端の地まで陸路で移動し、そこからカリブ海をカヤックのような船で渡ります。

船を漕いだ時間は約8時間ほどだったそうです。

カヤックのような不安定な船だったので沈没していたかもしれません。

サメのような魚に獲物と間違われて船を壊される可能性もあります。

しかし8時間の漂流を無事終えてランディ・アロサレーナ選手はメキシコの地にたどり着きました。

メキシコは亡命者だったランディ・アロサレーナ選手を温かく迎え入れてくれたようです。

そして2016年には米マイナーリーグからオファーがあり、アメリカンドリームを掴むためにアメリカに渡ります。

2019年には念願のメジャー昇格、そして2020年にタンパベイ・レイズに移籍し、2021年には新人王に輝きます。

そして2023年にキューバ政府が亡命選手にもWBCへの出場資格を認めると声明を出しました。

この声明によってランディ・アロサレーナ選手はWBCに参加する資格が与えられましたが、彼はメキシコが第二の故郷のように感じていました。

メキシコに対してなんとか恩返しができないかと考え、メキシコの大統領向けにSNSで「メキシコの市民権が欲しい」とメッセージを発信します。

そのメッセージにメキシコの大統領が反応し、メキシコへの帰化をする許可がおりました。

こういった経緯でランディ・アロサレーナ選手はメキシコ代表として日本に立ちはだかったというわけです。

あの時のレフトへの大飛球を捕球したシーンだけ見ると日本にとって、とても憎らしい相手でしたが、波乱万丈な人生を歩んでいることがわかります。

そして選手1人1人を知れば知るほどスポーツはより面白くなります。

これからも様々な選手に興味を持ちつつもWORKOUTを継続していきましょう。

ワクセル主催の嶋村吉洋さんも投資家として投資したいGG佐藤さん