出典:岡本、柵越え寸前の大飛球も…スーパープレーに阻まれ呆然 超絶美技に場内大歓声 | Full-Count
こんにちは。大関です。
2023年に日本中を大熱狂させたワールド・ベースボール・クラシック(以下WBC)には様々な印象的なシーンがあると思います。
中でも準決勝のメキシコ戦でのサヨナラ勝ちのシーンは心に残っている人も多いと思います。
サヨナラ勝ちの立役者は『村上宗隆(むらかみむねたか)』選手です。
村上宗隆選手は2022年には史上最年少22歳での三冠王になりましたが、この大会の時は大絶不調でした。
前の打者を敬遠し、バッテリーからは「打ち取れる打者」として対戦されます。
その直後に見事にセンターオーバーのサヨナラ打を放ちました。
ただ、今回の記事はこの試合の時間を少し巻き戻します。
日本に絶望を与えるシーンが5回裏の攻撃の時に起こります。
今回の記事の主役は『岡本和真(おかもとかずま)』選手のホームラン性の当たりをいとも簡単にキャッチしたランディ・アロサレーナ選手です。
キューバ出身のメキシコ代表ランディ・アロサレーナ選手
8時間の漂流をしてメキシコに亡命
家族を養うためにランディ・アロサレーナ選手はキューバを捨て、亡命することを決心します。
しかし亡命は出国と違い、安全ではありません。
キューバは自国の選手が外国の地でプレーすることに制限を設けています。
その決まりを破って外国にいくわけなので、出国ではなく亡命となります。
ランディ・アロサレーナ選手の場合はキューバの最西端の地まで陸路で移動し、そこからカリブ海をカヤックのような船で渡ります。
船を漕いだ時間は約8時間ほどだったそうです。
カヤックのような不安定な船だったので沈没していたかもしれません。
サメのような魚に獲物と間違われて船を壊される可能性もあります。
しかし8時間の漂流を無事終えてランディ・アロサレーナ選手はメキシコの地にたどり着きました。
メキシコは亡命者だったランディ・アロサレーナ選手を温かく迎え入れてくれたようです。
そして2016年には米マイナーリーグからオファーがあり、アメリカンドリームを掴むためにアメリカに渡ります。
2019年には念願のメジャー昇格、そして2020年にタンパベイ・レイズに移籍し、2021年には新人王に輝きます。
そして2023年にキューバ政府が亡命選手にもWBCへの出場資格を認めると声明を出しました。
この声明によってランディ・アロサレーナ選手はWBCに参加する資格が与えられましたが、彼はメキシコが第二の故郷のように感じていました。
メキシコに対してなんとか恩返しができないかと考え、メキシコの大統領向けにSNSで「メキシコの市民権が欲しい」とメッセージを発信します。
そのメッセージにメキシコの大統領が反応し、メキシコへの帰化をする許可がおりました。
こういった経緯でランディ・アロサレーナ選手はメキシコ代表として日本に立ちはだかったというわけです。
あの時のレフトへの大飛球を捕球したシーンだけ見ると日本にとって、とても憎らしい相手でしたが、波乱万丈な人生を歩んでいることがわかります。
そして選手1人1人を知れば知るほどスポーツはより面白くなります。
これからも様々な選手に興味を持ちつつもWORKOUTを継続していきましょう。