こんにちは。大関です。
現実のスポーツやスポーツ漫画の中でライバルとされる関係は見ている人を熱狂させます。
スポーツだけでなく頑張っている人や目標のために切磋琢磨している人はライバル関係の人がいるのではないでしょうか。
そのライバル関係の中でも、今回は歴史上の実在の人物について取り上げます。
その人物は1人が感覚やひらめきを得意とする天才タイプ、もう1人は経験や分析を得意とする秀才タイプです。
フランスの革命家で皇帝となった天才 ナポレオン・ボナパルト
出典:Wikipedia ナポレオン・ボナパルトのページ
ナポレオンのことを知っている人は多いと思います。
「余の辞書に不可能という文字はない」という言葉で有名で、お酒の銘柄にもなっています。
歴史を知らない人でも名前を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
そんなナポレオンはとにかく軍事が得意でした。
生涯での戦績は38勝3敗で勝率は9割を超えています。
ここまで勝つことに再現性を持たせられる英雄なら、ついていく兵士としては安心し士気も上がると思います。
ナポレオンは士官学校に通って兵学を学んでいたようですが、実践ではその時に学んだことに縛られることなく最善手を打ち続けられたようです。
例えば当時は画期的だった三兵戦術を取り入れました。
三兵戦術とは兵科を歩兵、砲兵、騎兵とわけて連携させる戦術です。
元々こうした部隊編成はあったと思いますが、それをより組織的に連携させ、敵の弱点を突くことを得意としていたようです。
続いて、国民軍の動員をしました。
当時は各国は傭兵で部隊を作っており、兵士は自身が戦死しないことだけを考え、士気の低い軍隊となっていました。
しかし、ナポレオンの軍は自由と平等を勝ち取り王政からの脱却を目指した志願兵を中心に構成されていました。
すると自然と士気の高い軍隊を率いることになります。
そしてナポレオンは兵士の期待に応えるだけの将才があったというわけですね。
さらに人の助言に耳を傾ける器の大きさもあったようです。
ナポレオンは兵糧を長期保存することについてのアイデアを広く募集しました。
そして当時としては画期的だった食料を瓶詰にするという方法を採用します。
これによって兵士は新鮮な食べ物で栄養補給をしながら長期戦でも戦い抜けるという他国にはないアドバンテージを得ました。
瓶詰は現代では缶詰となり、三兵戦術も近代戦術の基礎となっています。
こうした天才的な閃きや戦略によって30代半ばでナポレオンは皇帝となっています。
まさに早熟な天才ですね。
絶え間ない努力と分析で天才を打ち破った秀才 初代ウェリントン公爵アーサー・ウェルズリー
アーサー・ウェルズリーと聞いても「あーあの人か」と知っている人は少ないと思います。
というのもアーサー・ウェルズリーはあまり目立つことは好きではなかったのではないかと感じます。
アーサー・ウェルズリーはナポレオンと同い年で軍人となって同時に政治家にもなりました。
そしてナポレオンの戦場の敵として、また政敵としてナポレオンに勝利します。
しかし若いうちから活躍したわけでなく、ナポレオンが大活躍していた時はライバルとして認識されていなかったと思います。
アーサー・ウェルズリーは1794年に初陣を飾ってからいくつもの戦争を経験しましたが、勝利する時もあれば敗れる時もありました。
アーサー・ウェルズリーがナポレオンに初めて勝ったのは1813年で彼がフランス皇帝になって9年目です。
それまでの間ナポレオンの戦術を徹底的に研究しました。
あきらかにナポレオンを意識して戦術を展開していますが、アーサー・ウェルズリーはどちらかといえば定石通りに兵士を動かす人です。
そのアーサー・ウェルズリーは対ナポレオンの時にはナポレオンが次に打ってくる手を予測し最善手を打ち続けました。
そしてナポレオン軍が乱れたという情報を漏らすことなく受け取り、それを好機としてフランス本土に侵攻をしました。
情報戦でナポレオンはアーサー・ウェルズリーに完全に負けてしまったということですね。
さらにナポレオンは若いうちは天才的な閃きで軍をスピーディーに動かし相手を圧倒していましたが壮年期にはすっかり衰えていました。
しかしアーサー・ウェルズリーはナポレオンと同い年なのに精力的に戦地を駆け回り、どんな小さなことでも自ら指示をしていました。
こういったことの積み重ねでナポレオンの指揮は追いつかなくなり援軍を送るべき時に間に合わず、状況を打開することができなくなって敗北しています。
そしてナポレオンが失脚してからはアーサー・ウェルズリーは自身の役目は終わったとばかりに引退しています。
アーサー・ウェルズリーの口癖は「私は普通の人間でしかない、ということを忘れないようにしなければ」だったそうです。
WORKOUTも普通の人間が努力することで大きく体が変化します。
ということでWORKOUTを継続していきましょう。