たくさんの野球選手の選手寿命を延ばした トミー・ジョン手術とは

嶋村吉洋さん主催ワクセルのメディアでも見たい育成ドリームを掴んだ男たち

こんにちは。大関です。

今年の野球のシーズンも終わり、秋季キャンプで各球団ともに汗を流している頃だと思います。

そして契約更改、オフ、春季キャンプ、オープン戦を経て2027年のシーズンが開幕します。

シーズン中は必死に相手チームと戦った選手達は、この時期から来年に向けて技術の向上に努めます。

そして体の痛みがあってもだましだましプレーしてきた選手には怪我と向き合う時間にもなります。

今回は現在では多くの選手が行うトミー・ジョン手術についてご紹介します。


トミー・ジョン手術を執刀するDr.フランク・ジョーブとは

 

トミー・ジョン手術を考案し、実際に執刀していたのはドジャースのチームドクターであったフランク・ジョーブという人物です。

彼は若い頃は軍人でバルジの戦いも生き延びた衛生兵でした。

当時の常識では肘の靭帯が断裂したら治療はできず、そこでそのまま現役引退となります。

手術をして治し、またプロの世界に戻るという発想自体がない世の中でした。

そんな時代に利き手と逆の手の腱を肘の靭帯の代わりに使用するというトミー・ジョン手術を考案します。

フランク・ジョーブさんの見積もりでは成功する確率は1%でした。


トミー・ジョン手術第一号の患者はトーマス・エドワード・ジョン

 

トミー・ジョン手術は執刀医の名前ではなく患者のトーマス・エドワード・ジョン、通称トミー・ジョンの名前からつけられました。

彼は1961年にインディアンスに入団し、プロ野球選手のキャリアをスタートさせます。

そしてホワイトソックス、ドジャースに移籍をして31歳のシーズンを迎えます。

この年は7月までで13勝3敗と絶好調のシーズンでした。

7月17日のエクスポズ戦でいつものように投げた時に肘に違和感を感じたそうです。

するどい痛みなどはなかったものの「肘から先が体から離れてしまった」という感覚になったようです。

肘の靭帯は完全に断裂していました。

前述のように当時の常識ではこれで肘は治ることはなく引退となります。

しかし彼はフランク・ジョーブさんの考案した手術を受ける選択をします。

まだ誰もした受けた事がなく、執刀医自身が成功率1%と言っている手術に臨みます。

手術を受けると選択する時に彼は「先生は名医だが今回だけは間違っている。1%ではなく俺は必ず戻る。」と発言します。

かっこよすぎですね。

そして麻酔で眠る直前には「ついでにコーファックスの速球をつけてくれ。」と冗談を言っていました。

後年、彼は「コーファックスの速球をつけてくれと言ったが、出来上がったのはコーファックス婦人の速球だったよ。」と笑っていたようです。

ここから1年半のリハビリが始まります。

そして33歳のシーズンに彼はマウンドに戻ってきました。

その年は10勝10敗で完全復活。

そして手術後に20勝以上あげるシーズンも何回かあり1989年、46歳で引退します。

手術前の勝利数は124で引退時の勝利数は288でした。

手術後に全盛期を迎えた事や肘にメスを入れても長く現役でいられた事でトミー・ジョン手術は当時の常識を打ち破ったわけです。

という事で常に可能性を見てWORKOUTを継続していきましょう。