こんにちは。大関です。

WORKOUTがどうしても上手く行かないという人はどんな人だろうと考えてみました。

すると、やっぱり目標をたてて、その期限内に目標の数値に行かず、諦めてしまうのではないかと思います。

週のこの曜日にトレーニングを何セットしよう、と決めてもついつい明日でいいかとなってしまう。

その積み重ねというようにですね。

今回はWORKOUTをある大学で行われた、理学部物理学の提出レポートの提出期限先延ばし問題に置き換えてみましょう。

スタートは5/15

この学校の理学部物理学教室の浅川助教授がレポート提出期限を設定した所から全ては始まります。

5/15
「『科学哲学第二』のレポートは、5/31までに1号館1階の浅川のレターボックスに提出すること。このレポートを提出しない学生には、単位はでません。」

少し厳しめな先生の浅川助教授ですね。

6/3
「期限を過ぎて提出されたレポートは、いかなる理由があろうとも受けつけません。締切を過ぎてもまだ私のレターボックスに『科学哲学第二』のレポートを入れる者がいますが、5/31の午後5:00以降に投函されたレポートは全て破棄されました。」

浅川助教授、気難しいですね。

しかし期限は守らなければならないものなので仕方ありません。

6/4
「『5/31まで』と書いたら『5/31の午後5:00まで』の意味です。こんなことは社会常識です。」

提出期限について抗議した生徒がいたんでしょうね。

浅川助教授はしっかり時間も含めて明記しています。

6/5
「他の教官が午後12:00まで受けつけていても、関係ありません。判例を幾つ挙げようと、定量的に述べなければ意味がありません。」

やっぱり浅川助教授は物理学の先生らしく難しい言葉も使っていますね。

他の先生が12:00でも自分は5:00だと改めて言っています。

6/8
「なぜその熱意を使い、もっと早くにレポートを作成しないのか理解に苦しみますが、とりあえず午後12:00に受け付ける教官が過半数であることは理解しました。よって、6/18の午後12:00まで『科学哲学第二』のレポート提出期限を延長します。」

気難しい先生かと思いましたが大幅に提出期限を延長していますね。

なんだかんだ言って浅川助教授は優しいのかもしれません。

6/10
「『6/15午後12:00まで』ではなく、『6/16に浅川がレターボックスを開けるまで』ではないか、という意見がありましたが、これらは全く違います。必ず6/15中に提出するように。」

優しさにつけこんでもう1日伸ばそうとしている生徒がいるみたいですね。

6/12
「私のレターボックスに猫の死骸を入れたのは誰ですか。」

これは急展開ですね。

もうレポートが間に合わないと思った生徒の嫌がらせでしょうか。

猫の死骸を探すくらいならレポートを進めた方が早いと思いますが。

6/13
「『私がレターボックスを開けた瞬間に波動関数が収束し、内部状態が定まるのでレターボックスを開けるまではレポートが提出されたかどうか分からない』と主張したいことは分かりました。今回は、提出場所を1号館302の浅川研究室前のレポート提出用ボックスにします。この箱は6/15午後12:00にシュレッダーへと自動的に切り換わるので、シュレーディンガーの猫の問題は発生しません。」

これは猫の死骸を入れた生徒の抗議ですね。

絶対。

シュレーディンガーの猫理論は箱の中に猫を置き、毒ガスが発生して猫が死ぬ可能性が1/2なら箱を開けるまでは、生きた猫と死んだ猫が同時に存在している、というような思考実験ですが、それを持ち出して抗議をしています。

6/16
「いいかげんにしなさい。午後12:00は『グリニッジ標準時』ではなく『日本標準時』です。これは常識以前の問題です。普段は日本時間で生活しているくせに、レポート提出時だけグリニッジ時間を求めるなど言語道断です。」

6/15が提出期限だったのに間に合わなかった生徒がグリニッジ標準時を持ち出してきたようですね。

これは浅川助教授も怒っていますし、この生徒には単位は与えられないかもしれません。

6/18
「信じ難いことですが、『科学哲学第二』を受講する学生の過半数がグリニッジ標準時で生活していることが分かりました。夜型にも程があるとは思いますが、とりあえずレポートの提出は6/30の午後12:00GMTまで待ちます。」

これも急展開ですね。

しかし、普段の生活が日本標準時でレポート提出だけグリニッジ標準時ではダメと浅川教授が言ってしまっているので普段の生活もグリニッジ標準時と知ってまた折れてくれました。

文面は厳しいですが、やっぱり優しい先生ですね。

6/22
「時間の連続性についての疑義は受けつけません。どうやらベルグソンの時間軸を曲解している者がいるようですが、主観的時間がどうあれ、7/1の後に6/30が来ることはありません。」

ベルグソンの時間論を持ち出して、時間の概念を壊しにきた生徒がいたようですね。

「それで、確かに君は6/30中にレポートを提出したというんだね？」

浅川助教授は皮肉っぽい口調で生徒に尋ねた。

『ええ、ギリギリでした。』

まだ若い学生が無邪気に答える。

「だが、君のレポートは私の手元には無い。君は時間を間違えたのではないかな？」

『いいえ、日に0.1秒も狂わない、正確な電波時計を使っていますから。先生のレターボックスこそ、時間を間違えたんじゃないですか？』

「冗談だろう。GPS補正で±5ミリ秒の精度で合わせてある」

『それで、24:00GMTちょうどにシュレッダーに切り換わるわけですね？』

「そうだ」

『うーーん。あ、そうだ。多分うるう秒の差ですね』

「うるう秒？」

『ええ。グリニッジ標準時、正確には協定世界時と言いますが、これは太陽の公転周期から計算する平均太陽時と違い、原子時計によって計られることになっています。
この協定世界時と実際の天文時刻との差を縮めるため、12/31や6/30などの午後24:00:00に、閏年の2/29と同様の1秒を挿入することがあるんです。
いやあ、このうるう秒の間に僕はレポートを提出して、先生のシュレッダーが動作したんですね。
困っちゃうなあ。学生のレポートはもっと大切に扱ってくださいよ』

学生は目をキラキラさせながら答える。

科学哲学第二のレポートは、まだ集まりそうにない。

以上がレポート提出期限にまつわるお話でしたが、実は期限を伸ばすためにいかに科学哲学を使うか？が課題だったみたいな、漫画の「HunterxHunter」のような内容だったと思います。

しかし、WORKOUT的にはこうやって期限を伸ばしていては理想の体にはなりませんね。

しっかり期限内に目標を達成してWORKOUTをしていきましょう。