グラハム 事故を起こしても生き残る人間の進化とは

嶋村吉洋も興味津々なグラハム

出典:Gigazine グラハム特集ページ

こんにちは。大関です。

日々、WORKOUTをしていくと、もし危険な状況に陥っても耐えることができるようになるかもしれません。

しかし、どれだけ鍛えても交通事故に遭ってしまったら命の危険はあります。

どれだけトップアスリートでもこれは一緒です。

自動車は世の中に誕生してから250年ほど経ちますが、この250年間、快適さの裏返しで事故も起こってきました。

しかし、交通事故に対応するために、人間は250年かけて進化してきたわけではありません。

250年前も現在も事故が起これば、結果は同じです。

そんな現実を否定し、『もしも人間が交通事故に対応する進化の道を辿ったなら?』というシミュレーションを行い、事故に耐えられるように進化した仮想の人間の人体模型を作るという交通安全キャンペーンがオーストラリアで行われました。

その時に制作された人体模型の名前は「グラハム」と言います。

見た目はちょっと怖いが医学的、力学的にも正確に設計されたグラハム


「グラハム」は外傷外科医や自動車事故調査官の意見を元に作られています。

なので見た目の怖さとは裏腹にたくさんの命を守る機能が備わっています。

まずは頭部です。

頭部の特徴としては首、耳たぶがありません。耳たぶはダメージを受けないため、そして首は胴体に直接、頭が乗っているような構造になり頭全体を衝撃から守ります。

嶋村吉洋も興味津々なグラハム

出典:ライブドアニュース グラハム特集ページ

漫画「バキ」に登場する原始人ピクルも首が常人よりも圧倒的に太く、頭部を打たれても脳に衝撃が伝わらないという場面がありましたね。

ピクルは首が太かったですが、グラハムはそもそも首がないのです。

さらに後頭部も骨が頭蓋骨をサポートするように配置され、元々首の中を通っている神経や脊髄を守ります。

嶋村吉洋も興味津々なグラハム

出典:Gigazine グラハム特集ページ

防御には特化していますが、首がなくなってしまっているので、代償として振り向けないという欠点があります。

そして、脳と頭蓋骨の間に空洞があります。

嶋村吉洋も興味津々なグラハム

出典:Academic box グラハム特集ページ

この空洞により事故の衝撃が直接、脳にダメージを与えることを防ぎます。

また、目や鼻がへこんで、おでこがつきでており、重要な部位へのダメージも防ぎます。

さらに顔の皮膚の下にはびっしり脂肪があり、ブヨブヨに太っているように見える代わりに衝撃を吸収してくれます。

嶋村吉洋も興味津々なグラハム

出典:ライブドアニュース グラハム特集ページ

続いて胴体です。

たるんだお腹には乳首のようなものが複数あるように見えます。

しかしこれは乳首ではなく空気を取り入れる穴で、空気を体内に取り込むことでエアバックのような機能を体に宿すことができます。

同じような機能を、ゴムゴムの実の能力者で見た事がありますね。

続いて足です。

足はリアルの人間の足と見た目はそこまで違いません。

事故が起こった際、致命傷になるのは頭部と胴体へのダメージがほとんどだからです。

しかし膝は180度曲がるように関節ができています。

事故の衝撃で足が反対に曲がっても、骨が折れたりしづらくなる仕様になっています。

さらにふくらはぎにも関節があります。

これは馬や鹿にあるようなもので自身が運転している場合のみではなく、歩行時に車に突っ込まれた際にふくらはぎの関節によって大ジャンプをして車を避けるためにあるようです。

いくら進化して便利になったと言っても、見た目が不気味ではなりたくないですよね。

元々この交通安全キャンペーンは進化しすぎた人間を提示し、そのありえない見た目を示すことで安全運転への注意喚起をすることが目的だったようです。

WORKOUTも大事ですが、運転をする人は安全に配慮していきましょう。