こんにちは。大関です。
WORKOUTをし、それを飯の種にしているのがプロのスポーツ選手です。
その中でも人気があるプロ野球。
そして現在アメリカに渡り、メジャーリーグで活躍する人物に、元広島カープの鈴木誠也(すずきせいや)選手がいます。
鈴木誠也選手は今年からメジャーリーグに挑戦し、シカゴカブスでプレイしています。
そんな鈴木誠也選手は広島カープ時代は広島3連覇に貢献し、国際大会である『2019 WBSC世界野球プレミア12』や『東京オリンピック2020』で日本代表の4番を務めました。
鈴木誠也選手の活躍はご存じの方も多いでしょうが、実はアマチュア時代は無名の選手で各球団のスカウトも重要視していない存在だったのです。
しかし広島カープの関東地区スカウトだった尾形佳紀(おがたよしのり)氏だけは鈴木誠也選手を高く評価していました。
その結果『広島・鈴木誠也』が誕生したわけです。
というわけで尾形佳紀スカウトの物語をご紹介していきます。
鈴木誠也選手を盛ってプレゼンし、ドラフト2位指名にこぎつけた尾形佳紀スカウト
尾形佳紀スカウトは元々2004年にドラフト4位でカープに入団しました。
足が早く、内野と外野が守れるユーティリティプレイヤーでシェアなバッティングが持ち味という選手でした。
しかし足のケガや熾烈なポジション争いに破れ、レギュラーにあと少しで定着できるかという所でしたが、2009年に引退しています。
尾形佳紀スカウトは選手としてのキャリアはとても短かいですが、スカウトとしての目は確かです。
鈴木誠也選手以外にも田中広輔(たなかこうすけ)選手や森下暢仁(もりしたまさと)選手をスカウトしています。
そして鈴木誠也選手を指名する時は、広島は内野の遊撃手の人材を探しているタイミングでした。
現在は外野手としてプレイする鈴木誠也選手ですが、アマチュア時代は投手をしていました。
二松学舎大学付属高等学校(にしょうがくしゃだいがくふぞくこうとうがっこう)で1年生エースです。
尾形佳紀スカウトは鈴木誠也選手の実力、雰囲気、練習熱心な性格を高く評価していました。
その身体能力なら内野手でもできると思い、内野手として指名することをスカウト部長に進言します。
しかし、二松学舎大学付属高等学校は甲子園に出場することはなく敗れており、鈴木誠也選手は活躍することなく高校時代を終えています。
なので広島カープのスカウト部長や各球団のスカウトも鈴木誠也選手に対してノーマークだったというわけです。
さらに現在、阪神タイガースに所属している北條史也(ほうじょうふみや)選手が光星学院で甲子園に出場し、1大会4ホームラン、甲子園通算29打点の活躍をしています。
これによって広島カープ内でも鈴木誠也選手よりも北條史也選手を獲得した方がいいのではないかと結論が出かかりました。
しかし尾形佳紀スカウトが「鈴木誠也選手の方が潜在能力が上」とプレゼンし、さらに自身がほれ込んだ走りこむ姿や身体能力が高く見える動画を用意しました。
少し実力を盛ったわけですね。
その必死のプレゼンでスカウト部長を口説き落とそうとします。
スカウト部長はドラフト4位相当の選手という認識でしたが、尾形佳紀スカウトが「4位では絶対に獲れない」と言った言葉で首脳陣も心が動きます。
結果、鈴木誠也選手はドラフト2位で指名されました。
鈴木誠也選手が指名された2012年のドラフト会議は大谷翔平選手や菅野智之選手、藤浪晋太郎選手など、現在も活躍している選手が多い年でした。
たくさん良い選手がいる中で、迷わずに光る原石を探し当てるのはとてもすごいことだと思います。
WORKOUTをしてもその目は磨かれないかもしれませんが、自身がWORKOUTに熱心であれば他人の熱心さも感じとれると思います。
ということでこれからもWORKOUTを継続していきましょう。