こんにちは。大関です。
2024年も始まりましたが、2023年の終わりにはオリックスバファローズの『山本由伸(やまもとよしのぶ)』選手がMLB球団のロサンゼルスドジャースに移籍することが決まりました。
そしてアナハイムエンゼルスに所属していた『大谷翔平(おおたにしょうへい)』選手も山本由伸選手に先んじてロサンゼルスドジャースに移籍することが発表されていました。
この2人の選手が同時にロサンゼルスドジャースに移籍したので今年はMLBが熱いということですね。
今回はロサンゼルスドジャースについて書いていきます。
もうすぐ創設150年の老舗球団のロサンゼルスドジャース
ロサンゼルスドジャースはなんと1883年に創設されています。
今年で創設から141年目です。
しかも141年前はロサンゼルスが本拠地ではなくニューヨークのブルックリンが本拠地だったようです。
さらにブルックリンにはプロ球団がありませんでした。
アメリカのプロ野球は1850年にスタートしたようですが、メジャーリーグというプロ野球機構ができたのは1903年です。
それまでは野球は知る人ぞ知るスポーツだったのだと思います。
プロ野球の球団を買収するという話は聞いたことがありますが、プロ野球の球団の創設は中々想像がつきません。
まだ楽天ゴールデンイーグルスの時のようにプロ野球という概念がある中で創設するならわかりますが、プロ野球の球団がまだ常識でないころにどうやって立ち上げたのでしょうか。
ロサンゼルスドジャースの場合はチャーリー・バーン、ジョン・J・テイラー、ジョセフ・ドイル、ファーディナンド・エイベルという人物達が投資グループを創って球団を立ち上げます。
チャーリー・バーンは不動産業者、ジョン・J・テイラーは雑誌編集者、ジョセフ・ドイルはバーンの弟でファーディナンド・エイベルはカジノ経営者です。
プロ野球という概念が知られていない時期にはお金だけあっても球団創設はできないと思います。
彼らは野球の面白さや将来性を大いに語ってプロ野球という概念を広げたのだろうと思います。
彼らが立ち上げた球団は『ブルックリン・アトランティックス』といい、何度も改名したのちに1958年からロサンゼルスドジャースと名前を変えます。
141年という長い間に様々な名選手がロサンゼルスドジャースに誕生しました。
黒人差別と戦ったジャッキーロビンソンとブランチ・リッキー
ロサンゼルスドジャースといえば世界的に有名で全球団から尊敬を集める選手がいました。
それが『ジャッキーロビンソン』です。
ジャッキーロビンソンは当時、大変人気のあった黒人選手です。
それまでも黒人でメジャーリーガーになった選手はいたようですが、白人が大多数を占めていたメジャーリーグの中でジャッキーロビンソンは初めて黒人でスター選手になりました。
そしてジャッキーロビンソンを支えたのが当時の球団オーナーの『ブランチ・リッキー』です。
僕はジャッキーロビンソンとブランチ・リッキーの物語に関しては映画で観ました。
ブランチ・リッキーはジャッキーロビンソンが差別されることもわかっていたようです。
その差別は相手投手からボールをわざとぶつけられるというものもありますが、マスコミからの差別もあります。
映画の中ではジャッキーロビンソンにわざと失礼な質問をし、怒った表情を写真におさめようとするマスコミが描かれます。
わざと怒らせているのにその部分には触れず、いかに黒人が粗暴で野蛮なのかという記事を書くために嫌がらせをするわけです。
こういった切り取りの報道はよくないですね。
しかしブランチ・リッキーはジャッキーロビンソンに対して「大事なのはやり返さない勇気だ」と言い聞かせます。
悪意を持って接する人物にやり返しても現状は改善しません。
しかし努力をして成績を残し、良い発信をするからこそ、たくさんの人の尊敬を集めることができます。
ジャッキーロビンソンはアメリカ中の尊敬を集めて自身がつけていた背番号42は全球団で永久欠番になりました。
そしてジャッキーロビンソンがメジャーデビューした4/15は毎年、全球団で選手や監督やコーチも含めて背番号42をつけて試合に臨みます。
ここまで尊敬を集めることはすごいことですが、相当我慢をしたこともあったと思います。
しかしこういった経緯のある球団だからこそ様々な日本人メジャーリーガーにも門戸を開いているのかもしれません。
ロサンゼルスドジャースに所属した日本人選手達
ロサンゼルスドジャースには現在まで様々な日本人選手が所属しました。
まずは1995年~1998年、2002年~2004年に在籍した『野茂英雄(のもひでお)』さんです。
野茂英雄さんは鳴り物入りで日本のプロ野球選手になりましたが、在籍していた近鉄バファローズで干されてしまい、新天地を求めてロサンゼルスドジャースに移籍しました。
プロ入りする条件で自身の投げ方の「トルネード投法」を変えないという契約がありました。
しかし近鉄の監督が変わった時にフォーム修正の指示を受けました。
野茂英雄さんはこれがきっかけになり、引退を宣言します。
すると日本の球団とは契約できなくなります。
近鉄としては戦力が他チームに流出することは防ぎたかったので安堵しました。
そうやって安心させておいて海外のチームと契約し、現役を続行するという手段を野茂英雄さんはとりました。
策士ですよね。
結果トルネード投法は海を渡り、メジャーリーグで2度のノーヒットノーランなど大活躍をしました。
野茂英雄さんはメジャーリーグで失敗した場合、日本の球団に帰る場所はなかったので、必死になって運命を切り開いたんだと思います。
そして2002年~2005年には『石井一久(いしいかずひさ)』さんが在籍しています。
左の豪腕投手ですね。
2003年~2004年は『木田優夫(きだまさお)』さんが在籍しています。
この投手は先発中継ぎ抑えのどこでもできるタフネス右腕です。
しかも大きなけがもなく長年第一線で活躍しました。
さらにシーズンオフにはテレビに出演してトークも軽快という異色の選手です。
2005年には『中村紀洋(なかむらのりひろ)』さんが在籍しました。
この人は野茂英雄さんと同じ近鉄からの移籍で、日本人野手で初めてロサンゼルスドジャースに在籍しました。
残念ながら成績はふるいませんでしたが、日本にいた時は誰も手が付けられないほど打っていました。
2006年~2008年は『斎藤隆(さいとうたかし)』さんが在籍しています。
この人も先発も抑えもこなす右の豪腕です。
2008年~2011年には『黒田博樹(くろだひろき)』さんが在籍しています。
ロサンゼルスドジャースが複数年契約を提示しても故郷に錦を飾るために広島に復帰した義理人情に厚い人物ですね。
2016年~2019年には『前田健太(まえだけんた)』さんが在籍しています。
前田健太さんは2024年はデトロイトタイガースと契約しています。
今年も活躍して欲しいですね。
2017年には『ダルビッシュ有(ゆう)』さんが在籍しています。
ダルビッシュ有さんも現役で今年もパドレスに在籍しています。
ダルビッシュ有さんも活躍して欲しいですね。
2021年は『筒香嘉智(つつごうよしとも)』さんが在籍しています。
筒香さんも現役選手で今年はマイナーリーグですが復活して欲しいです。
そして2024年からは大谷翔平選手と山本由伸選手が在籍します。
大車輪の活躍をすることに期待ですね。
ということで負けずにWORKOUTを継続していきましょう。