こんにちは。大関です。
「両雄並び立たず」という言葉がありますが、今回は綺麗に両雄が並び立った軌跡をご紹介します。
1人は西武ライオンズからメジャーを経しソフトバンクホークスや中日ドラゴンズを経て古巣の西武ライオンズで引退した『松坂大輔(まつざかだいすけ)』さん。
もう1人は近鉄バファローズから楽天ゴールデンイーグルス、メジャーを経験して巨人で引退した『岩隈久志(いわくまひさし)』さんです。
同じパリーグ出身で、1980年生まれの松坂大輔さんと1981年生まれの岩隈久志さんと共通点が多いのにライバルという扱いはされなかった両者。
プロ野球のキャリアをスタートする時に大きな違いがあったのでライバルとされませんでしたが、最終的に同じ成績になるのは数奇な運命と言えると思います。
ということで2人のキャリアを比較してみましょう。
プロ野球1年生の成績は松坂大輔さんが圧倒
松坂大輔さんの方が1歳年長なので1年早くプロ入りします。
1999年
松坂大輔さん19歳 西武16勝5敗0S
岩隈久志さん18歳 高校生
この年は松坂大輔さんが圧倒しています。
新人王や最多勝を獲得する他に類を見ない成績を残しています。
2000年
松坂大輔さん20歳 西武14勝7敗1S
岩隈久志さん19歳 近鉄登板なし
通算
松坂大輔さん 30勝12敗1S
岩隈久志さん 0勝0敗0S
この年、松坂大輔さんは4月に捻挫して調整のために登板し1Sをあげています。
2001年
松坂大輔さん21歳 西武15勝15敗0S
岩隈久志さん20歳 近鉄4勝2敗0S
通算
松坂大輔さん 45勝27敗1S
岩隈久志さん 4勝2敗0S
松坂大輔さんは新人から3年連続最多勝。
しかも沢村賞も獲得するシーズンとなりました。
2002年
松坂大輔さん22歳 西武6勝2敗S
岩隈久志さん21歳 近鉄8勝7敗S
通算
松坂大輔さん 51勝29敗1S
岩隈久志さん 12勝9敗0S
この年は松坂大輔さんは肘の故障。
岩隈久志さんはローテーションの一角を手中におさめる飛躍の年でした。
2003年
松坂大輔さん23歳 西武16勝7敗S
岩隈久志さん22歳 近鉄15勝10敗S
通算
松坂大輔さん 67勝36敗1S
岩隈久志さん 27勝19敗0S
お互いに調子がよく、エースとして活躍していますね。
2004年
松坂大輔さん24歳 西武10勝6敗0S
岩隈久志さん23歳 近鉄15勝2敗0S
通算
松坂大輔さん 77勝42敗1S
岩隈久志さん 42勝21敗0S
この年もお互いに2桁勝利をして活躍しています。
2005年
松坂大輔さん25歳 西武14勝13敗0S
岩隈久志さん24歳 楽天9勝15敗0S
通算
松坂大輔さん 91勝55敗1S
岩隈久志さん 51勝36敗0S
この年から近鉄バファローズは消滅し、楽天ゴールデンイーグルスが新規参入。
岩隈久志さんは楽天ゴールデンイーグルスのエースとして期待されますが、設立されたばかりの楽天は戦力が揃っておらずとにかく勝てないチームでした。
2006年
松坂大輔さん26歳 西武17勝5敗0S
岩隈久志さん25歳 楽天1勝2敗0S
通算
松坂大輔さん 108勝60敗1S
岩隈久志さん 52勝38敗0S
このシーズンのオフに松坂大輔さんはメジャーリーグのレッドソックスと契約します。
2007年
松坂大輔さん27歳 BOS15勝12敗0S
岩隈久志さん26歳 楽天5勝5敗0S
通算
松坂大輔さん 123勝72敗1S
岩隈久志さん 57勝43敗0S
松坂大輔さんはメジャー1年目も大活躍、一方岩隈久志さんは複数の故障で調子の上がらないシーズンでした。
2008年
松坂大輔さん28歳 BOS18勝3敗0S
岩隈久志さん27歳 楽天21勝4敗0S
通算
松坂大輔さん 141勝75敗1S
岩隈久志さん 78勝47敗0S
この年はお互いに大活躍しましたが、特に岩隈久志さんはチーム勝ち数の約1/3の勝ち星をあげるというとんでもない活躍をしました。
2009年
松坂大輔さん29歳 BOS4勝6敗0S
岩隈久志さん28歳 楽天13勝6敗0S
通算
松坂大輔さん 145勝81敗1S
岩隈久志さん 91勝53敗0S
この年は松坂大輔さんは疲労や股関節の故障で調子を落とします。
2010年
松坂大輔さん30歳 BOS9勝6敗0S
岩隈久志さん29歳 楽天10勝9敗0S
通算
松坂大輔さん 154勝87敗1S
岩隈久志さん 101勝62敗0S
そろそろベテランと呼ばれる年齢ですが両者とも安定した成績を出しています。
2011年
松坂大輔さん31歳 BOS3勝3敗0S
岩隈久志さん30歳 楽天6勝7敗0S
通算
松坂大輔さん 157勝90敗1S
岩隈久志さん 107勝69敗0S
松坂大輔さんは手術の影響で成績を落とします。
岩隈久志さんはシーズンオフにシアトルマリナーズと契約。
メジャーに行く際の勝ち星もお互いに110勝を目前にしての移籍と共通点があります。
岩隈久志さんがメジャーに移籍し2人ともメジャーリーガーとなってから
2012年
松坂大輔さん32歳 BOS1勝7敗0S
岩隈久志さん31歳 SEA9勝5敗2S
通算
松坂大輔さん 158勝97敗1S
岩隈久志さん 116勝74敗2S
この年は松坂大輔さんは故障で調子が上がらず、岩隈久志さんは最初はリリーフで2Sをあげましたが、途中から先発を任されました。
2013年
松坂大輔さん33歳 MYM3勝3敗0S
岩隈久志さん32歳 SEA14勝6敗0S
通算
松坂大輔さん 161勝100敗1S
岩隈久志さん 130勝80敗2S
松坂大輔さんはこの年にニューヨークメッツに移籍しましたが調子が上がらず、岩隈久志さんは絶好調となります。
2014年
松坂大輔さん34歳 MYM3勝3敗1S
岩隈久志さん33歳 SEA15勝9敗0S
通算
松坂大輔さん 164勝103敗2S
岩隈久志さん 145勝89敗2S
松坂大輔さんはこのシーズンのオフにソフトバンクホークスと契約し、日本球界に復帰します。
2015年
松坂大輔さん35歳 SB登板なし
岩隈久志さん34歳 SEA9勝5敗0S
通算
松坂大輔さん 164勝103敗2S
岩隈久志さん 154勝94敗2S
一時は70勝近く離れていた勝利数が10勝差まで縮まります。
2016年
松坂大輔さん36歳 SB0勝0敗0S
岩隈久志さん35歳 SEA16勝12敗0S
通算
松坂大輔さん 164勝103敗2S
岩隈久志さん 170勝106敗2S
なんとここで初めて岩隈久志さんが勝利数で松坂大輔さんを上回ります。
2017年
松坂大輔さん37歳 SB登板なし
岩隈久志さん36歳 SEA0勝2敗0S
通算
松坂大輔さん 164勝103敗2S
岩隈久志さん 170勝108敗2S
この年限りで松坂大輔さんはソフトバンクホークスを退団し中日ドラゴンズに移籍することが発表されました。
そして岩隈久志さんは故障で調子の上がらないシーズンを送っています。
2018年
松坂大輔さん38歳 中日6勝4敗0S
岩隈久志さん37歳 SEA登板なし
通算
松坂大輔さん 170勝107敗2S
岩隈久志さん 170勝108敗2S
松坂大輔さんはカムバック賞を獲得、岩隈久志さんはオフに巨人と契約することを発表し日本球界に復帰します。
2019年
松坂大輔さん39歳 中日0勝1敗0S
岩隈久志さん38歳 巨人登板なし
通算
松坂大輔さん 170勝108敗2S
岩隈久志さん 170勝108敗2S
この年に成績が全て並びました。
そして松坂大輔さんは翌年から古巣の西武ライオンズに復帰します。
2020年
松坂大輔さん40歳 西武登板なし
岩隈久志さん39歳 巨人登板なし
通算
松坂大輔さん 170勝108敗2S
岩隈久志さん 170勝108敗2S
この年はお互いに故障からの復活を目指してリハビリと練習を行いましたが登板することはできませんでした。
そして岩隈久志さんは引退を決断します。
2021年
松坂大輔さん41歳 西武0勝0敗0S
岩隈久志さん40歳 引退済み
通算
松坂大輔さん 170勝108敗2S
岩隈久志さん 170勝108敗2S
松坂大輔さんはこの年に引退を決断します。
なんと通算出場試合数は松坂大輔さん377試合で岩隈久志さん376試合と
1試合差というのも運命めいたものを感じます。
そしてお互いに日本球界ではノーヒットノーランを記録していません。
松坂大輔さんは甲子園の決勝戦でノーヒットノーランを記録しており、岩隈久志さんは2015年にボルチモアオリオールズ戦で記録しています。
両雄がここまで綺麗に並び立つのも珍しいと思います。
ちなみにこのブログの運営者の嶋村吉洋さんが主催ワクセルはOSUSOとメデイア提携し、両雄並び立っていると思います。
ワクセルとOSUSOの記事もよかったら読んでみてください。
ということでこれからもWORKOUTを継続していきましょう。