こんにちは。大関です。
今回は『山崎元(やまざきはじめ)』さんという経済評論家の方が書いた「がんになってわかったお金と人生の本質」という本を読んだレビューです。
この著者の方は2024年1月1日に食道がんで亡くなっています。
健康な状態と健康を損なってしまってからのお金や時間の捉え方は変わるかもしれません。
生前は経済評論家として活躍し、お金について突き詰めて考えていた方が余命を宣告されてからお金や時間をどう捉えたのかは参考になるかなと思います。
山崎元さんの経歴とがんになってから
山崎元さんは1958年に北海道に生まれます。
1981年に東京大学経済学部を卒業してから三菱商事に入社し、そこから証券会社など12回の転職をします。
12回の転職の中では日本経済の転換期となった山一証券でも働いていたようです。
会社で働く傍ら執筆活動もしており、今回紹介する本以外にも多数の本を出版しています。
主にお金や働き方に関する本を出版し、テレビにも出演している方でした。
63歳の時に食道がんと告げられましたが、そこまでは体に違和感はなかったそうです。
そしてこのような本を書く目的は「こうしておけばよかった」と思う人を少しでも減らしたいということだと思います。
本の中では「損得勘定で考えても検査を毎年するべき」という主張をしています。
もちろん本で読まなくてもみんなわかっていることだと思います。
しかし忙しかったり面倒だったり、体が元気なこともあって中々検査の時間をつくることは後回しにしがちです。
山崎元さんは最初は喉に軽い違和感を覚えたそうです。
病院嫌いだったこともあり、元気な内は検査をしようという考え方は持っていなかったといいます。
しかし不調を感じたために近所の内科に行きました。
そこでは何も発見されず、次は近所の耳鼻科に行ったようです。
そこでも何も発見されなかったのですが、違和感が解消されなかったので大学病院に検査に行った時に内視鏡検査をし、そこで喉にがんが発見されました。
最初に違和感を感じてからがんが発見されるまで4ヵ月かかったようで、その時点でがんはステージ3になっていたようです。
毎年しっかり検査をしていればステージ1や2の状態でがんが発見できたかもしれませんね。
そして手術や抗がん剤治療のことを考えると、面倒くさがらず検査をしていた方がお金もかからないという結論を山崎元さんは持ったそうです。
中々検査に時間をかけれない方はお金の節約になるという観点からも、常に健康に留意することは大事ですね。
病気になってからの仕事と遊び
山崎元さんは病気になってから、より仕事を頑張ったそうです。
というのも山崎元さんは「人間が幸福を感じるのは人から承認されている感覚」と感じていて人から必要とされる仕事に幸せを感じていたようです。
年齢を重ねると一般的には友人が減っていき、社会との接点がなくなっていくと言われます。
人によっては仕事にやりがいを見いだせない人もいるかもしれません。
ただこの記事を読んでいる方の多数はまだ時間があると思うので少しずつでも変えていくことが大事ですね。
そして遊びについては適切な時期にお金を惜しまずに使うことが大事と言っています。
ちなみに著者は遊びというか経験を積むことに重きを置いていると思います。
若いうちの方が何か経験した時に感動の大きさが大きいことや、もし失敗しても、その失敗を活かす機会が多いためにその経験をするためにお金を惜しむなということです。
日銀のデータでは70代で貯蓄額が最大になる方が多いようです。
70代から旅行に行こうとしても体力的に大変だったり、恋愛をしようにも意欲がなかったりすると思います。
すると貯蓄したお金は相続か税金で消えることになると思います。
なので若いうちにもっと経験にお金を使うことを山崎元さんは推奨しています。
ただ山崎元さんは投資に関する本も多数出版されており、無鉄砲にお金を使うことを推奨しているわけではありません。
他にも本の中ではお金や時間、人間関係について病気をしたからこそ大事にしたことがたくさん書いてあります。
もちろん病気にならない方がいいので健康的になるためということと、様々な経験を積む体力をつけるためにWORKOUTを継続していきましょう。