こんにちは。大関です。
今回は多少、都市伝説要素が入ります。
世界には不思議な構造物や人工物があります。
それらは遺跡として観光名所になっていたり、オーパーツとして衆目を集めたりします。
地上だけでもたくさんの不思議なものがありますが、地上は地球の中でもたった3割しかありません。
なので水中の方がもっとたくさんの不思議な物がある可能性があります。
そして水中だと人が近づけない場所や行けたとしても資格や訓練が必要な場所があります。
そんな水中で発見された構造物、人工物をご紹介します。
イスラエルのガリラヤ湖に沈む巨大構造物
出典:湖底に謎の巨大構造物、数千年前の古代遺跡か イスラエル – CNN.co.jp
まず1つめはイスラエル北部に位置するガリラヤ湖に沈む円錐状の構造物です。
ガリラヤ湖はローマ帝国が統治していた頃の呼び方に由来するティベリアス湖とも呼ばれます。
ここは交通の要衝でかなり昔から人で賑わっていたようです。
そしてイエスキリストのゆかりの地ともされ、イエスキリストが湖の上を歩いたというエピソードの舞台もガリラヤ湖かもしれないと言われています。
そんなガリラヤ湖で2003年に音波探査機を使った湖底調査が行われました。
すると、玄武岩を円錐形に積み上げた形の構造物が発見されます。
この構造物は大きく、土台部分が70mで高さが10m、重さは推定6万トンもありました。
年代特定はできないようですが、土台部分に2~3mの砂が堆積していることから2000~12000年前から存在していると言われています。
ピラミッドのような形をしていることから共同墳墓として作られたという説や養魚場として湖底に作られたとする説があります。
また30kmほど離れた場所にかつて要塞の街があったことから、何かしらの軍事目的で作られた建築物が湖に沈んだのではないかとも言われています。
ロマンがありますね。
ミシガン湖のストーンヘンジ
つづいてはミシガン湖の湖底に眠るストーンヘンジです。
ストーンヘンジと言えば、イギリス南部にある巨石で環状に作られた遺跡を思い浮かべると思います。
ストーンヘンジは紀元前から存在していたと考えられており、世界でも有名で様々な都市伝説が生まれました。
そんなストーンヘンジと瓜二つな構造物がアメリカで、しかも湖の中から発見されました。
2007年にアメリカのミシガン湖で沈没船の調査がされました。
その時に水深12mの湖底に1周1.6kmほどの環状の遺跡が偶然発見されました。
これがミシガン湖のストーンヘンジです。
この遺跡は縦長の石でできており、ほぼ完全な円を形づくっていました。
年代の測定は不可能でしたが、石の1つに原始的なゾウのマストドンと思われる動物の彫刻があり、そのために1万年以上前に作られたと考えられています。
それほど昔にどんな用途で石を環状に並べたのでしょうか。
そして元々水中に並べていたのか、それとも地上に並べていて時間が経って湖の底に沈んだのかも気になりますね。
イギリスの本家ストーンヘンジは未だにどういった理由で作られたのかわかっていません。
ミシガン湖のストーンヘンジもどんな理由で作られたのかわかっていませんが、どちらかの遺跡で謎が解明されたら、もう一方の遺跡の謎も解決するかもしれません。
イギリスとアメリカは大西洋で隔たれていますが、もしも同じ民族が両方の土地にストーンヘンジを作ったのかもしれないと考えるとロマンを感じます。
アンティキティラ島の機械
出典:紀元前に作られた世界最古のコンピューター「アンティキティラ島の機械」の構造を解き明かす復元モデルが作成される – GIGAZINE
続いてはアンティキティラ島の機械と呼ばれる人工物です。
これはかつてはオーパーツと呼ばれていました。
オーパーツとは発見され、年代を測定してみたら想定した時代では実現不可能なテクノロジーによって制作された人工物を指します。
つまり存在していても、その存在自体が辻褄が合わない物です。
アンティキティラ島の機械は最近になってオーパーツではなく、古代の優秀な科学者のアルキメデスによって作られたのではないかと考えられています。
このアンティキティラ島の機械は1901年にアンティキティラ島の近くの沈没船から発見されました。
沈没船から財宝が発見されるというのは海賊みがあってワクワクしますね。
アンティキティラ島の機械は腐食が進んではいますが歯車のような形であきらかに人工物です。
アルキメデスは紀元前200年~300年に活躍した人物であり、アンティキティラ島の機械の年代測定も同じころを示しています。
しかしその時代にこんな形の機械が作れたのかと考えると驚くべき技術で、オーパーツと考えてしまっても仕方ないと思います。
そんなアンティキティラ島の機械は現在ではどんな用途で使われていたのかまで解明されています。
アンティキティラ島の機械は青銅製の歯車を組み合わせた手動の天文計算機でした。
太陽、月、惑星の位置、日食、月食などを計算し予測することが可能だったようです。
そういった機械はアンティキティラ島の機械より前には存在が確認されておらず、世界初のアナログコンピューターと呼ばれています。
現在ではアンティキティラ島の機械の使用用途もわかってきましたが、発見された当初は機械の一部しか発見されなかったため再現をするのに100年以上を要したようです。
研究者の方々の執念と情熱には頭が下がりますね。
アンティキティラ島の機械の再現のコンピューターシミュレーションも今では作られています。
それによると装置は箱型で、背面の表示板では月の動きを計算し日食を計算することができました。
さらに前面の表示板では実際の惑星の運航通りに、リングの上をビーズで表した惑星が動いていたことがわかりました。
例えば金星の周期は462年ですが、それを63個の歯車で表現しています。
こういったことをコンピューターシミュレーションで再現したと上述しましたが、実はそれは2021年の話です。
紀元前の英知が本当に最近になって解明され謎が1つ解けたというわけですね。
与那国島の水中古代遺跡?
最後に日本の水中から発見された構造物を紹介します。
これは有名なのでご存じの方も多いかもしれません。
沖縄県の与那国島の近くで発見された水中構造物は1986年に地元のダイバーによって発見されました。
その時は階段状の段差を発見したという事だったのでかなり驚いたと思います。
しかしこの構造物は現在では、人工的に作られたものではなく自然にできたものという意見が大半となっているようです。
自然には形成されなさそうな垂直に切り立った壁も浸食されやすい石で構造物ができているため、まるで刃物で切ったように平面でもおかしくないようです。
ただ人工的に作られたものだと主張する根拠も調べてみるととても捨て置けないものです。
例えば、テラスのような形をしている部分では左右対称になっていて加工跡もみつかっています。
さらに楔を打ち込むための竪穴のような跡が2~30cm間隔で開いている部分もあるようです。
刃物で切ったような平面の壁も、浸食されて崩れたのなら壁の下に堆積物があるはずなのですがそれがありません。
将来、人工物だったという結論が出てほしいなと個人的には思います。
もしもこの構造物が人工的に作られたものだったとしたら1万年以上も前の建築文明となり世界最古の遺跡となります。
これはロマンがありますね。
与那国島の水中構造物は現在はダイビングスポットになっているので実際に見ることができます。
またストリートビューでも見ることができます。
実際に見に行きたいという方はダイビングの資格も必要ですが体力も必要なのでWORKOUTを継続していきましょう。