ソフトバンク甲斐拓也 育成ドリームを勝ち取った選手

嶋村吉洋も尊敬する甲斐拓也

出典:Wikipedia 甲斐拓也ページ

こんにちは。大関です。

プロ野球選手になるにはかなりWORKOUTをする必要もありますし、データを見たりする頭脳も必要です。

そして、トッププロになるためにはセンスも必要で努力だけでは、その道のりは到達しないかもしれません。

プロ野球の球団には支配下選手という枠があり、各球団70名まで、内1軍は29名でこれを「出場選手登録」といいます。

つまり、残りの41名は2軍の選手となっています。

しかし、2005年から育成選手制度というプロジェクトが始まります。

育成選手は各球団何人でも保有することができますが、1回のドラフトにつき支配下選手枠+育成枠で合計10名までしか指名できません。

なので有力そうな選手をお金持ちな球団がたくさん集め、ひとまず囲っちゃおうということはできないということです。

毎回ドラフトでは真剣に将来のスター候補を選び、ドラマがあります。

支配下選手と育成選手では契約も大きく違います。

支配下選手の契約期間は単年で、契約金はドラフト1位では約1億円、ドラフト6位でも2000万円ほどです。

最低年棒は1軍であれば1500万円~。

2軍では440万円~です。

育成選手は契約期間は3年で優遇されていますが、支配下選手になれなければすぐさま解雇になります。

契約金は300万円で最低年俸は240万円。

そして育成選手のままだと1軍の試合には出れません。

2軍の試合でも1試合5人までという決まりがあり、支配下選手に比べてチャンスが少なくなっています。

そんな状況の中、自らを成長させ、今年はオリンピックでも活躍したソフトバンクの正捕手「甲斐拓也」選手を紹介します。

ソフトバンクの3軍でくすぶっていた甲斐拓也選手


2010年の育成ドラフト6位でソフトバンクに指名された甲斐選手ですが、小さい頃は兄の影響で野球を始めたようです。

兄は高校では不動のエース。

19戦無敗で県大会ノーシードから甲子園ベスト8までチームを躍進させました。

しかし甲斐選手は体も小さく高校2年、3年の時は県予選で敗退し、兄のようには活躍できませんでした。

ちなみに高校の時にキャッチャーを始めます。

そして大学進学か就職か野球を辞めるかと進退を決めかねていた時に、高校の監督がソフトバンクのスカウトに連絡。

甲斐を見て欲しい

と甲斐選手を推します。

甲斐選手は体は小さいですが肩がよく、バイタリティがあるとスカウトは感じ、育成6位で指名します。

そして1年目、3軍で練習を重ね、2軍の試合に1イニングだけ出場しました。

試合は勝ちましたが、試合後、トイレの個室で用を足しているとバッテリーを組んだ先輩の投手が入ってきて

めちゃくちゃ投げにくかった。もう2度とバッテリーを組みたくない

という声を聞いてしまいます。

もちろん先輩の投手は甲斐選手が個室にいることは知りません。

これを聞いてショックを受けた甲斐選手は母親に電話をします。

母親は

ダメだったら帰ってきていい

と優しい言葉を甲斐選手にかけました。

甲斐選手は帰る場所があるならおもいっきりやろうと決め、吹っ切れたと言います。

そして自分のできることを最大限やるという決意を胸に、帽子の裏に「人はヒト」という言葉を書き、練習に打ち込んで現在のような素晴らしいキャッチャーになりました。

育成枠の年棒240万から、現在では年棒1億6500万円(推定)となっています。

優しい言葉をかけられた時に、そこで折れてしまう人もいれば、そこで奮起して甲斐選手のように大活躍する人もいます。

全ては自分自身の選択だということがよくわかりますよね。

WORKOUTをして人生の進路で最善の選択ができるように準備しましょう。

嶋村吉洋も尊敬する甲斐拓也

出典:baseballking ソフトバンク・甲斐拓也 野村克也さんからの“捕手の心得3カ条”とは?