映画になって欲しい!カンボジアの人々を救った地雷探知の英雄ネズミ「マガワ」

ワクセル 嶋村吉洋も映画で出演させたいマガワが探す不発弾

こんにちは。大関です。

日本では、たまに不発弾が発見されるというニュースを見ることがあると思いますが、それが大きな社会問題として常にあるわけでもなく、普段意識している人は少ないのではないでしょうか。

しかし、世界には不発弾が大きな社会問題になっている国もあります。

貧困地域の子供たちは知識が無く、遊びで不発弾をボールとして投げてしまい、年間3000人が腕や足を無くしてしまうなどの事故に巻き込まれてしまいます。

子供たちはキャッチボールが好きですし、WORKOUTや体を動かそうとする時、キャッチボールのような全身運動は楽しくエクササイズできますよね。

しかし、このように知識がないと、不発弾の事故に巻き込まれてしまうのです。

また、不発弾が埋まっている地域は容易に歩くこともできず、自由に行けない場所もあります。

日本は自由に歩けない場所は少なく、大変恵まれていますね。

今回はそんな不発弾を人間よりも効率的に除去してきたネズミが先月11日に亡くなり、話題となっていたので、取り上げたいと思います。

このネズミの名前は「マガワ」といい、カンボジアの英雄と呼ばれていました。


今回はそのマガワの活躍を紹介していきます。

体重が重い犬に代わって、嗅覚が優れ、多くの不発弾を探し当てたネズミ「マガワ」


カンボジアは1970年代に内戦が起こり、その内戦は1990年代まで続きました。

その戦争の中で大量の対人地雷が埋められ、それが現在は不発弾として残っています。 

この不発弾は直径5cm〜10cmほどの小型の物で、重さを感知して爆発する仕掛けになっています。

2020年代になった現在、カンボジアの都市部は発展しましたが、農村部ではいまだに内戦当時のままになっている土地があります。

不発弾は設置に比べ、処理には100倍のコストがかかるといわれます。

その方法は大きく分けて2つあり、人間が探知機で直接発見して不発弾を解体して信管を抜くか、大型の装甲車で爆発させるかです。

そんな不発弾処理を行うNPO団体「APOPO」があります。

彼らは中央アフリカに生息するアフリカオニネズミに訓練を行い、不発弾処理に役立てています。

アフリカオニネズミは視力は悪いのですが、嗅覚が異常に発達しています。

そして火薬の匂いを探知できるように訓練します。

しかし火薬の匂いをかぎ分けるだけなら犬でも可能ですし、犬なら訓練も短期間で行えます。

ただ、犬の体重だと重みで不発弾が爆発する可能性がありました。

それに比べるとアフリカオニネズミの体重は1キロほどなので起爆には至らず、運送のコストも安いというメリットがあります。

先月亡くなった「マガワ」はサッカーコート20個分の広さから100個以上の不発弾を探し当てました。

2020年にはイギリスのPDSA(病気の動物のための人民診療所)という団体からゴールドメダルを与えられました。

今までこのゴールドメダルは災害救助犬など、犬が主に受賞していたものですが、ネズミが受賞したのは史上初めてだったといいます。

そして惜しまれながら2022年1月11日に「マガワ」は亡くなりましたが、後進がこれからは次々と育っていくと思います。

そしてマガワの実績は映画などにして、全世界の人が不発弾問題を自分ごととして考えていき、カンボジアの子供たちが不安なく外で遊んだり、WORKOUTができたりする世の中になって欲しいですね。

ワクセル 嶋村吉洋も映画で出演させたいマガワ

出典:朝日新聞デジタル英雄ネズミのマガワ引退へ カンボジアの地雷撤去で活躍