こんにちは。大関です。
現代で億万長者になっている人を、2022年4月にフォーブス誌が発表しました。
1位はテスラ社のCEOのイーロン・マスク氏で資産額は2190億ドル(約26兆円)、2位はAmazonのジェフ・ベソス氏で資産額は1710億ドル(約21兆円)です。
この金額だけ見ても相当すごいと思いますが、歴史を紐解くと隔絶した億万長者は存在していました。
そして現在の億万長者は経営者や投資家がほとんどです。
資本主義なので経営者や投資家が億万長者になっていくことは仕組み上、当たり前です。
しかし、過去にはどんな仕事が億万長者になれたのかも注目して読んでもらえたらと思います。
アスリートとして一番稼いだ偉人 ガイウス・アプレイウス・ディオクレス
このブログはWORKOUTをテーマにしているので、まずはアスリートの中で歴史上もっとも億万長者だった人物を紹介します。
それは古代ローマの時代に戦車に乗ってレースをしていた『ガイウス・アプレイウス・ディオクレス』という人物です。
戦車といっても現代の戦車のように厚い装甲をし、キャタピラーで移動するものではありません。
数頭の馬に車を引かせる馬車です。
古代では歩兵よりも機動力がある戦車は、平地の戦いでは圧倒的な兵力を持っていました。
ちなみに現代の競馬で馬に乗る仕事はジョッキーと言います。
日本語だと騎手ですね。
しかし、馬が引く戦車を操作する人は御者、または馭者(読みは共にぎょしゃ)と言います。
中国の古代の戦では御者が戦車の中央にいて馬を操作し、右に家来の中で一番強い者が矛を持って薙ぎ払い、左に君主が弓を持って放つという戦をしていたようです。
その際に右に立つ者は右(ゆう)と呼ばれ、王の戦車の右を務めることは、国一番の強者となるので名誉なことでした。
もちろん王の御者となればとても名誉なことでしたが、普通御者はそこまで身分が高いわけではありません。
話を戻しますが、ガイウス・アプレイウス・ディオクレスは御の能力を高め、アスリートとしてレースに出場することで人気を集め、億万長者になりました。
生涯で勝利したレースの数は1500に上り、資産額は150億ドル(約2兆円)になります。
日本の現代の億万長者だと3位の孫正義氏の資産額に並ぶ程です。
そしてアスリートだけで比較すると、マイケルジョーダンは近代で一番稼いだ人物ですが、その資産は21億ドル(約3000億円)です。
やはり桁が1つ違ってきてしまいます。
現代のアスリートの資産額トップ50を合わせても、ガイウス・アプレイウス・ディオクレス
1人にはかなわないようです。
やはり愛称はDioで時間を止める能力者だったのでしょうか。
反対にスポーツで得た地位や名誉を捨てて、誰かのために尽くすということも感動しますよね。
過去に東京オリンピックで獲得した銀メダルを競売にかけて難病の男の子に寄付した話を書いているので、よかったら読んでみてください。
女性で一番の資産を築いた クレオパトラ
現代で女性で一番の資産を所有している人物は『フランソワーズ・ベッテンコート・マイヤーズ』氏です。
彼女は美容業界の商品を販売する『ロレアル』の相続人です。
ロレアルは様々な有名企業を傘下におさめる大企業です。
納得ですね。
そのフランソワーズ・ベッテンコート・マイヤーズ氏の資産額は720億ドル(約10兆円)です。
しかし、歴史上1番の億万長者の女性はエジプトの女王のクレオパトラです。
クレオパトラは知っている方も多いと思います。
クレオパトラの資産額には専門家の間でも様々な意見があります。
1番よく言われる資産額は1000億ドル(約13兆円)です。
これは2022年のフォーブス誌で7位のGoogleのラリー・ペイジ氏、8位で同じくGoogleのセルゲイ・ブリン氏とほぼ同じ資産額です。
しかしクレオパトラはエジプト内で取引された商品の手数料の数パーセントの権利を持っており、麦やパピルス、ガラスの生産を支配していました。
なのでさらに資産額が大きいのではないかという意見もあります。
1番金額が大きく予想されている資産額は4000億ドル(約54兆円)です。
2022年のフォーブス誌が発表した億万長者の1位はイーロン・マスク氏で2190億ドルなので、クレオパトラはイーロン・マスク氏2人分の豊かさを得ていたことになります。
これはとんでもない資産額ですね。
そしてクレオパトラはやはり国を持っていてこの資産額なので、国より遥かに小さい企業でクレオパトラに迫るイーロン・マスク氏もとんでもない人物ということがわかります。
もはや試算不能 北宋をおさめた神宗 マリ帝国をおさめたマンサ・ムーサ
最後に過去1番の億万長者になった人物を紹介します。
とは言っても試算の仕方で1位を明確に決められないようです。
今とはお金の価値が違ったり、資料がなかったりするので仕方ないですね。
まず1人目は中国で北宋(ほくそう)という国の第6代目の王となった神宗(しんそう)です。
神宗は実際にはどれほどの資産を持っていたかははっきりしていません。
ですが、世界のGDPの30パーセントを所有していたといいます。
世界の1/3を持っていた人物ということですね。
いったいいくらになるのでしょうか。
神宗は中国の良い王の典型のような人生を送っています。
紀元前に周という国があり、王である姫昌(きしょう)は太公望(たいこうぼう)という賢人に政務を任せて国を強くしました。
以来、中国では王と優秀な人材が国を動かすという歴史が繰り返されます。
歴史を尊ぶ国なので、姫昌と太公望を理想としていたのだと思います。
神宗にも王安石(おうあんせき)という人物がおり、政務を任せて改革をして、国を豊かにしていきました。
しかし、神宗は王安石を解任せざるを得なくなり、近隣諸国との戦争もあり、疲弊してしまいます。
神宗は38歳で没してしまい、北宋も神宗が亡くなってから衰退の道を歩むようになります。
もしも神宗が長生きをして、王安石を解任しないで済んだらどれほどの富を蓄えていたのか気になりますね。
そしてマリ帝国の第9代の王となったマンサ・ムーサです。
現代の国王の中で1番の億万長者と言われているのはタイの国王のラーマ10世です。
その資産額は340億ドル(約4.6兆円)です。
それだけでもすごいですね。
しかしマリ帝国の王となったマンサ・ムーサという人物は桁外れです。
マンサ・ムーサは4000億ドル(約54兆円)の資産を持っていたと言われます。
主に当時高価だった金と岩塩の採掘で大きな利益を上げていたようです。
しかし、4000億ドルの資産は上述のクレオパトラと同じ金額です。
ならクレオパトラも過去に1番の億万長者としてピックアップされるべき、と思うかもしれません。
しかしマンサ・ムーサはクレオパトラ同様に資料によって、資産額が大きく変わります。
『TIME』という雑誌では世界の半分の富を持っていたと紹介されます。
マンサ・ムーサは各地に巡礼する時は8万人を引き連れ、旅費として金13トンを持ち歩いていたようです。
気前が良く、各地で金を使ったことで金が暴落し、地中海全域の経済を不景気にしたという逸話もあります。
エピソードも桁違いですね。
また資料によっては元のチンギス・ハーンやローマのカエサルが1位という場合もあるようです。
ご自身でも調べてみると面白いと思います。
過去の偉人の億万長者は王様ばかりでした。
封建制の時代だからこそ、ここまで富を集めることができたのかもしれませんね。
しかし会社を作って、国を治めなくてもイーロン・マスク氏のように億万長者になる人は現代にいます。
封建制では血統で豊かさが決まってしまいますが、今は実力があれば億万長者になれる世の中ということですね。
体も頭もWORKOUTしていきましょう。