こんにちは。大関です。
少し前に「水中から発見された不思議な構造物、人工物 4選」という記事を書きました。
前回の記事では書ききれなかったので、今回はその記事の第2弾です。
スキューバダイビングが好きな方はダイビングスポットとして訪れることができる場所もあります。
WORKOUTをして海の似合う人になって立ち寄ってみてください。
中には立ち寄れない場所も含まれるので、行きたくなった場合は事前に調べてから行くことをお勧めします。
宇宙人が地球人を操作するために作ったと考えられた「エルタニン・アンテナ」
チリにホーンという岬があります。
岬は英語でケープというのでケープホーンですね。
ちなみにケープホーンというイタリア発のアパレルブランドがあります。
このアパレルブランドは南アメリカ大陸の形をしたロゴを採用しているので、このチリのケープホーンからアパレルの名前をとったと思います。
このケープホーンの近海で1964年にアメリカの海洋調査船のエルタニン号が水深3904mの海底の写真を撮影しました。
すると海底にアンテナが立っているのを発見します。
ここは水深が深くてスキューバダイビングでは潜れませんね。
テレビのアンテナがボートから落ちたものという説もありましたが、深海で壊れずにまっすぐ立っているわけはないのですぐにこの説は否定されました。
エルタニン号に乗っていた生物学者は「植物ではないか?」という説を出しましたが、「光が届かない深海ではありえない」ということでこの説も否定されました。
そして都市伝説のような説が生まれました。
「宇宙人が地球人を操作するために作ったアンテナではないか?」
調査することが困難な深海に人工物に見える造形があったら、こういった説が飛び出すのも仕方ないかもしれません。
この「エルタニン・アンテナ」がいったい何なのか?その答えは約40年の議論の末に2003年に出されました。
「エルタニン・アンテナ」の正体は深海に生息している肉食性カイメンという答えが出ました。
肉食性カイメンは触手を伸ばして微生物を捕まえて捕食します。
その触手が左右対称になっていたり直角になっていたりするのでまるで人工物のようです。
わかってしまえばたいしたことはないですが、「エルタニン・アンテナ」の写真が不鮮明でおどろおどろしく、興味を搔き立てられることは間違いないです。
宇宙人説はロマンがありましたね。
海の底を流れる川
SFのような話ですが、海の底に川が流れているということも発見されています。
漫画のワンピースでは海面を流れる海流や深海を流れる海流があるという設定がありましたが、それが現実であるということですね。
海は水ですし、川も水なので仲良く混ざりそうですが実はそうはいかないようです。
こんな不思議な現象が起きるのは黒海です。
黒海はトルコ、ブルガリア、ルーマニア、ウクライナ、ロシア、ジョージアに囲まれた内海です。
海の底を流れる川は黒海の水深35mの深さを地中海からボスポラス海峡を通って、黒海に流れ込んでいるのが発見されました。
地中海の海水の方が塩分を多く含んでおり、大量の堆積物を運んでいるために高濃度となり黒海の水と混じり合わないという現象が起きるようです。
この海の底を流れる川はなんと60kmもの長さがあり、時速6.5kmで流れており、世界で6番目の流量を持つ川となっています。
そして海の中に滝まで作っています。
この川はただ単に海と分かれているだけではなく深海の生物に必要な栄養素を運ぶ役割があるのではないかと科学者の間で話題となっています。
本当はこういった川は見つかっていないだけで、世界中にあるかもしれませんね。
それこそ漫画ワンピースのように目に見えない不思議な海流もたくさんあるかもしれません。
海の中だからこそ歴史的な遺跡が残った中国の千鳥湖ライオンシティ
出典:次のスキューバダイビングは「中国の湖底に沈んだ古代都市」 | ギズモード・ジャパン
これから紹介する場所は人気のダイビングスポットです。
なので実際に見ることができる場所です。
中国の浙江省(せっこうしょう)に千鳥湖(せんとうこ)という人口の湖があります。
この人口の湖は1959年に水力発電のダムの建設のために造られました。
そしてこのダムを造る過程でその地域に住んでいた人は立ち退かなくてはならなくなりました。
日本でもそういった話しは聞いたことがありますが、だいたいは寂れた村や限界集落で、都市をダムの底に沈めるということはないと思います。
しかし中国はスケールが違います。
なんと30万人も住んでいた都市をダムの底に沈めました。
立ち退きの交渉は一体どうやったんでしょうか。
現代でも水深40mの湖底に当時の名残を感じられる建物がたくさん存在しています。
この建物は明から清の時代にかけて建てられたものが多く、歴史的にも価値があります。
ダムの底に沈めるということで歴史的な価値が壊れると思いきや、反対に水中にあることで保存状態が良く、当時にタイムスリップしたように感じる場所だと思います。
ライオンシティは中国のアトランティスとも呼ばれています。
アトランティスはかつて大西洋にあったとされる島の名前で、豊穣な大地をしていましたが海の底に沈んでしまったという伝説があります。
ライオンシティは繫栄していた30万人都市がそのまま沈んでいるので、まさにアトランティスと呼んで差し障りないと思います。
世界一長い水中洞窟 メキシコのセノーテ
出典:何百万年の時を経て。水の織りなす神秘の絶景「セノーテ」 | aumo[アウモ]
メキシコの「セノーテ」は人気のダイビングスポットです。
しかし泳ぎ切ることはできないと思います。
とても神秘的な場所が多く、SNSでも検索したらたくさんの写真が出てきます。
セノーテはダイビングスポットとしてとても有名ですが、実は世界一長い水中洞窟です。
その長さはなんと347km。
だいたい東京から名古屋くらいの長さの水中洞窟があるということです。
そんなに巨大な水中洞窟が崩れずに存在していることが驚きですね。
この水中洞窟は2018年まではどこまでの長さがあるのかわかっていませんでした。
2018年にメキシコのユカタン半島の2つの鍾乳洞が地下で繋がっていることがわかり、世界一長い水中洞窟として認定されました。
これは人力では調査できないと思うので、水中探査機で見つけたのでしょうか。
水中探査機のバッテリーもよく持ったと思いますし、操縦する人もよくこんな長い距離を操縦したなと思います。
この水中洞窟の地下水脈はかつてユカタン半島を支配していた古代マヤ文明が利用していました。
日本でもたびたび地球滅亡の都市伝説の時にソース元として使われる古代マヤ文明です。
高度に発達していた古代マヤ文明は祭祀を行っており、地下水脈の先には神様の世界と繋がっていると考えました。
なので洞窟では、いけにえを捧げていたようです。
今でも洞窟では壁画や人骨、神殿や顔料に使う鉱物が発見されています。
また水中洞窟が繋がっているとわかっていなかった2017年にも、1万年前の遺跡が発見されており、アメリカの初期の原住民の貴重な歴史的資料が見つかりました。
規模が大きいだけに、広範囲に渡って様々な歴史的な資料がこれからも発見される可能性があると思います。
メキシコの水中洞窟はダイビングスポットと書きましたが、もしかしたらこの記事を読んでいる人が興味を持って水中洞窟に行き、次の歴史的発見をするかもしれません。
そのためにも基礎体力をつける必要があります。
WORKOUTを継続して体を作っていきましょう。