戦闘狂!だけど憎めない、ジャック・チャーチルという男

嶋村吉洋も好きなジャックチャーチル

こんにちは。大関です。

少年漫画にはよく、めちゃくちゃ強く純粋だけど女心には鈍感な主人公、そんな主人公に惹かれながらもよく事件に巻き込まれて人質にされがちなヒロイン、主人公を助ける冷静沈着な相棒、そして憎めない戦闘狂が出てきたりします。

その中でも戦闘狂は現実の世界にいたら、憎めないでは済まされませんよね。

しかし、そんな漫画の登場人物のような人がWORKOUTを極めた先にいる人種である軍人にいたので紹介します。

その人は第二次世界大戦の時期に活躍した、「ジャック・チャーチル」という名前のイギリスの人です。

戦場を求めるジャック・チャーチル


ジャック・チャーチルという男は戦闘狂なので戦場を求めます。

そして、軍人になった理由は「おもしろそうだったから」みたいです。

まずビルマに向かいますが、第一次世界大戦後で戦闘はなく、剣とバグパイプの稽古と無線の技術の修練に努めます。

この無線の技術の修練のために、2000㎞離れた場所まで自転車で行ったようです。

この自転車で走った後には漫画のように砂煙が上がっていたのでしょうか。

しかし、「戦闘が無ければおもしろくない」という理由で軍人を辞めます。


しばらくは新聞社に勤めていたようですが、1939年にドイツがポーランドに侵攻し第二次世界大戦が勃発したタイミングで、ジャック・チャーチルは戦場に向かいます。

しかし、最初は戦闘が少ないフランス戦線へ。

そして戦闘を求めて義勇軍に志願しますが、義勇軍は立ち上がることもなく解体され、相変わらず戦闘に巡り合えません。

第二次世界大戦で唯一、弓矢で敵兵を倒した男


1940年、ドイツがベルギーに侵攻するにおよんで、ジャック・チャーチルに前線で闘う機会が与えらえました。

彼は戦闘狂と紹介しましたが、戦い方も彼の流儀がありました。

この当時はセミオートライフルや機関銃が主流の時代でしたが、ジャック・チャーチルは弓を使います。

彼が弓を敵陣に放ち、彼の部隊がなだれ込むという戦い方を得意としたようです。

そして「第二次世界大戦で唯一、弓で敵兵を倒した人物」と公式に記録に残っています。

その後、「おもしろそうだから」という理由でコマンドー部隊に志願します。


しかし、コマンドー部隊が何をするのか知らず、敵に奇襲をかける作戦の時にバグパイプを演奏するという暴挙にでます。

そして手榴弾を投げ、銃ではなくレイピアという剣を持って突撃します。

奇襲なのにどこにいるのか丸わかりで、敵に迎撃態勢をとる時間を与えてしまっているようなこの行動がなぜか成功し、敵陣を占領します。

ただ、このような作戦を続けてもいつかは負けてしまいます。

砲弾が降り注ぐ中、やはりバグパイプの演奏で味方を鼓舞していましたが、ジャック・チャーチルは捕虜になってしまいます。

しかし捕虜になってもバグパイプを演奏しては、敵兵に感想を聞いてみたりして楽しんでいたようです。

そして「暇になった」という理由で脱走。


200㎞も走って自軍に帰還しますが、そのタイミングで第二次世界大戦が終了しました。

戦争が終わったことを、彼は悔しがっていたようです。

戦争終了後


戦争が終了し、彼は「アイヴァンホー」という映画に出演しています。

その時も弓兵としての出演だったようです。

彼は1996年に亡くなりましたが、この破天荒な生き方からノルウェー王立クラブより、「史上最も優れた冒険家の一人」という称号を2014年に受けました。

軍人ではなく、冒険家として評価されているのがおもしろいですね。

バグパイプを演奏してしまった時などは、どんなことを考えていたのか?など講演会やトークセッションで聞いてみたかった人物だな思います。

気になった方は調べてみてはいかがでしょうか。

嶋村吉洋が好きなバグパイプ